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不思議なオカルトミステリー『全領域異常解決室』最終回


『全領域異常解決室(全決)』

『全決』12月18日の最終回、面白かったし、いい風に余韻を残しましたね。
続編があるかのような終わり方でした。

全体を通してみると、前半、話ごとの超常現象を解き明かしていくスタイルを持ちつつも、初回から浮上している「ヒルコ」という謎の存在を追い求め、後半戦からはそのヒルコと神々の対決という、まさに超常現象の極み!

ストーリーは結構入り組んでいるので、説明しようとしても難しい・・・。と思っていたところに以下の記事を見つけ、そこには私が説明したいこと&言いたいことが網羅されていたのでこちらを読んでもらえるといいかと。※ネタバレ注意


それにしても、本ドラマ、タイトルを見ても、最初はどの程度のドラマなのかピンとこなかったのですが、前半(5話あたりまで)も普通に面白かった上に、後半(6話~)は回を追うにつれ、不思議な世界にまんまと引き込まれてしまいました。

NHKのドラマ『3000万』もかなり練られた脚本でしたが、この『全決』も、伏線といい、念入りに作り上げた秀逸な作品だなと思いました(なんだか偉そうね)。劇中の音楽も、緊迫するシーンを盛り上げてくれました。

ちょっと話がそれますが、フジテレビの水曜10時枠はドラマ改編で2022年からドラマが復活しましたが(『ナンバMG5』)、その時間帯は日テレのドラマと被っていたこともあり、なんとなく私の印象では日テレが優勢だったように思います。

実際に2022年以降のフジの水10は「面白い!」と思える作品は最初のうちはそれほどなかったように思います。
(『ナンバMG5』は好きでしたが、その後のドラマはパッとしない印象。あくまでも個人的見解)

・・・が、日テレの水曜10時ドラマが別曜日に移動したことで、ライバルがいなくなり、フジのドラマの注目度が次第に高まった(?)のか、視聴者が流れてきたのか、フジも本腰入れてきたのかなと思えるほど、最近の水10枠はアタリが多い気がします。『パリピ孔明』『新宿野戦病院』とか。しかも『新宿野戦病院』や本作はオリジナル。脚本家も人気どころを起用。

話を戻して、『全決』最終回は濃い内容で、目まぐるしくストーリーが動きました。アクションシーンもかなり見もので、神々があんなにアグレッシブな戦いをするなんて、テレビ越しにドラマを見ていた人間たちはビックリだよ!

ヒルコかと思われた二宮(成海璃子さん)が最後に倒れるシーン、真っ赤に染まった歯をむき出しにしてニッと笑ってスっと意識をなくす場面は、変なオカルト作品より怖かった…。
成海璃子さんの存在も最初はそれほど目立たず「可もなく不可もなく」といった感じでしたが、ここに来てあの個性的な声も合わさってか一瞬教祖のようなオーラを放っていたところを見るとナイスキャストだったかと。

藤原竜也さんと広瀬アリスさんの組み合わせについては意外だと前にも書きましたが、始まってみればすごくよかったです。

広瀬アリスさんが連ドラで共演した男性といえば、大倉忠義さん(元関ジャニ∞)、松村北斗さん(SixTONES)、道枝駿佑さん(なにわ男子)、眞栄田郷敦さんなどで、アイドルもしくはビジュアル強めの男性が相手役のイメージ。
今回はビジュアル以上にコテコテ&生粋の役者(ある意味藤原竜也以外の何者でもないぐらい)が相手なので、広瀬アリスさんの違った一面が見られ、とても新鮮でした。(とにかく美しさが際立っていた)

その他のキャストもよかったです。無駄なキャラクターがいないし。
別人に変身する能力を持つ古戸沼こと「一言主神」すらもチョイ役にしてはインパクト大でしたよ。

それにしても、不思議で斬新な内容のドラマというか、ジャンルとしては「シン・オカルト」? 
2020年テレビ朝日で放送されたドラマ『妖怪シェアハウス』も私はかなり好きでしたがこちらはコメディ強め。そして、「神」ではなく「妖怪」の話でした。

『全決』はオカルトミステリーだけど、単にエンタメ性が高いだけでなく、その向こうに何か考えさせるものがあるような、ないような…。

もしかしたらドラマを見ていた私たちも、過去に神によって「事戸渡し」をされて記憶をなくしているのかもしれません。あるいは私たちも神なのか??

…と思わせる巧みな作りになっていたドラマでした。 
続編を期待します。
(『妖怪シェアハウス』に出てきた妖怪たちとタッグを組んだらどうかしらね)

どうでもいいけど、神々の名前が厳かすぎてセリフ覚えるの大変だったろうな…。

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