
ドラマ感想『べらぼう』ほか
東京03のNHKラジオ「好きにさせるかッ!」で、2週間ほど前だったでしょうか、女優の河合優実さんがゲストに出ていて、ラジオコントを東京03さんとやっていたのですが、これがすごく面白くて、コントもいけるくちだと分かりました。彼女自身もコントを演じるのは楽しかったようで、才能なのでしょうかね。今後の活躍がすごく楽しみな女優さんです。
さて、ドラマ感想をいくつか。
『べらぼう ~萬重栄華乃夢~』
『光る君へ』の雅な貴族の世界も素敵でしたが、『べらぼう』も違った良さに見入っています。当時の、江戸時代の町人文化など、今回は吉原~庶民の目線で描かれる世界が、儚くもあり力強くもあり、いろんな面を持っていた「江戸の時代」を魅せてくれています。
理不尽な出来事、悲しい出来事が強く表現されることによって、主人公・蔦屋重三郎(横浜流星さん)の「なんとかしたい」という意志がより強固なものになり、彼の原動力になっていくのがよく分かります。
それにしても松葉屋の花魁役・花の井を演じている小芝風花さん、なんと美しい!
ネットニュースでも話題になっていますが、ただ美しいだけでなく、艶やかで魅力的。
小芝風花さんのイメージ(これまでの役柄で)は「きゃぴきゃぴ」「キャハ♪」「おどおど」「テへへ」みたいな、健康的でフレッシュな、活発でおっちょこちょい、お人好しで一生懸命、のような役が多かった印象でした。
「ぐるナイ」の「ゴチになります」コーナーでも、ゴチメンバーとして元気で笑顔いっぱいの小芝さんだけに、花の井を演じている小芝さんは同一人物とは思えないほど。
『フェルマーの料理』で、小芝さんはクールな凄腕シェフを演じていて、これは意外だなと思っていたのですが、『ベらぼう』ではそれを超える良い意味での意外性。『JIN』に登場する花魁・野風(中谷美紀さん)もすごく魅力的でしたが、小芝風花さんは普段とのギャップも加わり、すごく惹きつけられます。
あの口調も素敵です。「おや、○○したのかい?」「○○じゃなかったのかい?」なんていう姉御口調がいい。
姉御系のイメージじゃないのにすっかり姉御感が出ているのがすごい。滑舌もよく、声の通りもいいからすごく聞きやすいし。
おや風花、アンタますますイイ女優になったんじゃないかい?って感じですよ。
『べらぼう』は、花魁・花の井だけでなく、蔦重と彼を取り巻く人間関係や、ストーリー展開も楽しみな大河ドラマです。
出版、編集者、江戸文化、本づくり、という、キーワードにも今回は個人的に魅かれる理由があります。
◇ ◇
その他のドラマについても思いつくままに感想を。
『アンサンブル』
川口春奈さんと松村北斗さんの恋愛系+リーガル系ドラマ。
なんか初回の終わりが急展開、というか、新人弁護士・真戸原優 (松村北斗さん)とデキる女性弁護士・小山瀬奈 (川口春奈さん)との距離が急に縮まり、恋愛モードに急にシフト。んー、ちょっと引いてしまったかな⋯。
視聴者をときめかせたい展開なのでしょうけど、なんだかねぇ・・・。真戸原も新人弁護士の割に優秀なのだろうけど、その人となりがあまり描かれていないうちからそんなに進展させられても、ついていけないなぁ。
『119 エマージェンシーコール』
2019年の真木よう子さん主演の『ボイス 110緊急指令室』に近い、臨場感溢れる雰囲気の現場が描かれています。新人の指令管制員の粕原雪(清野菜名さん)は正義感の強い熱血タイプの主人公。指導係の兼下(瀬戸康史さん)は常に険しい顔をした、仕事に厳しい先輩。対照的な感じですが、ドラマで上司(先輩)がとてつもなく厳しいのは、過去に命に関わる大きな失敗をしていたからという設定はよくあるやつですね。『アンメット』の吉瀬美智子さんの役もそうでした。
粕原は真面目で正義感強いが故に、ちょっと暴走気味で、先輩の言うことを聞かないし生意気なんですけど、こういう生意気なキャラクターの場合だと、清野菜名さんのような整った真面目そうな美人顔の人が綺麗事を言うとトゲがある感じがしないでもない(可愛げがない?)。生意気な感じだったら、それこそ奈緒さんとかが合っているのではと思ったりしましたが、まぁそんなことは人の勝手ですね。
そこそこ面白いかなと。
『秘密 ~THE TOP SECRETS』
板垣李光人さんは好きなのですが、なんかこの役じゃない感じもしないではない⋯。
ちょっと小柄ということもあり、まさに背伸びして演じているような。
スーツを着るような硬い役柄ではなく、もっと自由人的な役で見たかったかも。
『問題物件』
これもキャストがなんか違う気がしました(上川隆也さんが)。もっとシュッとしてコメディもいけるオジサンはいなかったのかしら⋯。
西島秀俊さん、堺雅人さん、織田裕二さん、とか。予算的に厳しいのでしょうかね。
◇ ◇
なんだか『べらぼう』以外は後ろ向きなコメントが多くなってしまった。ストーリーは悪くないですが、どこか引っかかる部分がある、という感じでしょうか。
そうそう、日曜劇場の『御上先生』は面白かった。私は好きです。闇もの・社会派系ドラマも結構好きなほう。
エンディング曲もONE OK ROCKでカッコイイ。
他にも見始めたドラマもあり、まだまだ書きたいところですが、今日はこの辺で。