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こっちのけんとさんを知って…「あさイチ」にて
NHK「あさイチ」の12月11日放送は「きょうだいへのモヤモヤ」がテーマでした。
そのなかで、今ブレイク中の「こっちのけんと」さんのインタビューが紹介されていて、すごく印象に残りました。
けんとさんは兄が菅田将暉さん、弟が菅生新樹さん。3兄弟の次男にあたります。
明るくて人気者で勉強もできる兄と、コミュニケーションがうまくて社交性のある弟にはさまれたけんとさんは、幼い頃からひとりで家の中でゲームをするのが好きな少年だったそう。
母親から「外で遊びなさい」と小言を言われ、「お母さん的には、外で遊ぶ子は良い子で、僕は悪い子だったんじゃないか」とけんとさんは振り返ります。
ルックスも身長も、兄や弟と違うと思っていたけんとさんは「本当に僕だけ拾われてきた子なんじゃないか」「自分はこの家族にふさわしくないんだろうな」とも思っていたとか。
兄が芸能界デビューし、「菅田将暉の弟」と言われ、周囲に見られるようになってから「見られてもいい人間にならないといけない」とプレッシャーのなか、変に頑張りすぎていたと。
そのうち、弟も芸能界入りしたことで、けんとさんは周りとのバランスを考え「自分は硬い仕事についた方がいいかも」とサラリーマンを目指すことに。
大学卒業後、無事に就職しますが、入社1年後にうつ病を発症。やはり兄弟プレッシャーで頑張りすぎていたことが裏目に出たようです。
活躍している兄は、頑張れば頑張るほど作品が残り親戚や親も兄を褒めている。それを見たときに、俺は頑張っても意味ないんじゃないか、親孝行のために仕事を選んだのにその努力が届いていない…そう思ったとのこと。
けんとさんは、いつの間にか理想の弟、理想の次男でいたいと思ってしまっていて、限界を超えて爆発したという感じでした、と話していました。
その後母親との関係性に変化が訪れ、兄からの言葉など、いくつかのきっかけにより次第に改善されていったとか。
けんとさんは「友達も少ないし家でゲームをするタイプだけど、逆に言うと『ひとりで集中できる強みでもある』と考え方がポジティブに変わっていった」と言います。
自分の良さに目を向けることで兄弟へのコンプレックスが消えていったようです。
そしてにこやかな顔でけんとさんは次のように話します。
「『自分はここがすごいけど、君はここがすごい』と思えたらそれでいいのに、それを比較して億劫になっていた、自分もシンプルにすてきな人になるだけでいい、って気づきました」
こっちのけんとさんの、優しげなちょっとおどけたような笑顔の裏にはそんな気持ちをずっと抱えてきた過去があったんだと知るとすごく共感するというか。
きょうだい云々についての共感というより、コンプレックスを抱えているという部分に。
ポジティブになろうと思ってもなかなかなれないし、しかもそれは流動的で、ポジティブになれるときがあっても、またネガティブに戻るときもあったりで。
コンプレックスも、頭では分かっていても気持ちがコントロールできない、すぐに他人と比べてしまって落ち込む、なんてことも未だにしょっちゅう。
だからこそ、けんとさんの話は私にとっても何か響くものがあったのかなと。
ちなみに私にはきょうだいはいないので、きょうだい間の問題やコンプレックスとは違うのですが。
シンプルにいけたらそれが一番ですね。
◇ ◇
「あさイチ」では、けんとさんのインタビューのほか、一般の人たちのきょうだいへのモヤモヤやその事例なども紹介されており興味深かったです。
※配信期限12月18日まで
NHKプラス
あさイチ みんなで語ろう きょうだいへのモヤモヤ
https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2024121107308?t=0
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