ドラマ感想ー『アイシー』『相続探偵』ほか
1月もあと1週間もないくらいですね。今年もこの勢いで月日が駆け抜けそう。今が大事と思うけど、その今が一瞬に感じるのはやっぱり歳のせいか？？
さて、20日以降に始まったドラマの感想です。
『アイシー』火曜9時
波留さん、もしくは波留さんが出ているドラマは好きなのでもちろん見ました。彼女は職業ものから恋愛もの、コメディのような軽いものなど、役の幅が広くて、どれもしっくりきているからすごいなと思います。
今回はシリアス系でカメラアイを持つ刑事役。
刑事ドラマや医療ドラマによくある、主人公が幼少～思春期の頃に深い傷を負ってトラウマを抱えている、そんな設定が今回も使われています。次第にその過去の出来事とそれにつながる展開があるのでしょう。
「刑事もの＝事件が発生する」ので、スリリングでもあり展開が興味深いところですが、主人公の柊氷月 （波留さん）が暗い過去を持っていそうなこともあり、キャラクターとしては「陰」ですね。ほぼ笑わない。
『ストロベリーナイト』（竹内結子さん主演）や『アンフェア』（篠原涼子さん主演）も、キリっとしていて影がある、そんな感じでした。それはそれでカッコいいですが、やはり私個人的には「美しい人には笑ってほしい」。
時には笑顔があるような役であってほしいなぁ、なんて。
せっかく綺麗な顔立ちですから。影のある役も、ミステリアスで魅力的ではありますが、波留さんだったら笑っている顔をみたいな～と。
それにしてもどこかの記事でも見かけましたが、今回は“特殊能力”を持つ主人公の設定が被りますね。
『相続探偵』土曜10時
原作あり（コミック）だけど、その原作者と本ドラマの脚本家が同じで、西荻弓絵さんの作品。
西荻弓絵さんは『SPEC』（2010年）や『ケイゾク』（1999年）を始め、『最高のオバハン 中島ハルコ』『妖怪シェアハウス』などのドラマの脚本も手がけているので脚本家の実績も十分にあり。
漫画原作ものは『セクシー田中さん』の件もある中で、今回は脚本家＝原作者なので、原作とドラマの相違が原因でトラブルになる懸念もそれほどないでしょうね。
ストーリーも面白かったし、主役の赤楚衛二さんほかメインキャラクターも若くて躍動的といいますか、軽快でいいと思います。
どちらかというと可愛らしい顔立ちの赤楚さんも、ハードボイルド、シリアスもの、コメディタッチのものまで結構幅広く役をこなされていますね。
今回の遺産相続専門探偵・灰江のキャラクターも漫画原作のビジュアルをうまく再現できているなーと。
キャストも矢本悠馬さん、桜田ひよりさん、落合モトキさんと、実力系の若手俳優さんを起用しているのも好感持てます。
ちなみに、同じ日テレ・土曜ドラマの『アンサンブル』は2話目を見ましたが、さらに微妙感が増しました。
そんなに恋愛に発展させたいのか？そんなに急に人を好きになったり、ときめいたり嫉妬したりするものか？みたいな疑心が⋯共感もてないやら恥ずかしいやら引いちゃうやらで、なんかね⋯。
私個人の感想ですけどね。
『相続探偵』は私は面白いなと思ったし好きです。
『クジャクのダンス、誰が見た？』金曜10時
広瀬すずさんの久しぶりの連続ドラマ。その他の配役は、松山ケンイチさん、成田凌さん、磯村勇斗さん、と主役級の俳優さん揃い。力が入っているのがわかります。
脚本は金沢知樹さんで、NHKの『東京サラダボウル』も金沢さんということだから、原作ありとはいえ、なかなか大変だろうなと。
ストーリーはサスペンス系なので、謎や闇が描かれていくこともあり面白い印象はありました。いろんな人が怪しく見える⋯。
広瀬すずさんは美しいけど大人びた感じがないので（実年齢が若いからでしょうが）、ドラマの設定も「誰かの娘・誰かの子」だったり「誰かの弟子」だったり、年上の人に可愛がられるとか、年上の人と何らかの関係がある役が多い印象。話し方や声が幼い感じがするからでしょうかね？
だからなのか、美しすぎるからなのか、恋愛ものや一般的なオフィスワークものでの役はあまり見ないような。
とにかく、本ドラマは期待通り面白くなりそうな感じ。
◇ ◇
そのほか『おむすび』ですが、主人公・結（橋本環奈さん）周辺の関係者のエピソードが続き、もはや栄養士の話はどこいった？みたいな感じになっちゃっていますね。
年末の紅白歌合戦の司会も務めていたので、ドラマ撮影の負荷もかけすぎまいと配慮したのでしょうけど、明らかにドラマの内容には影響出ていますよね。
めちゃめちゃNHK側・演者の事情が見え隠れする、というか見えちゃってる。
朝ドラファンというほどでもないですが、ドラマ内容に一貫性がなかったりエピソードが薄かったりするとモヤモヤするし、視聴者への配慮はないのか？視聴者を軽んじてないか？って思います。
視聴率がふるわないのも、しらけちゃうのも、そういうとこだよ、と言いたいですね。まぁ、それでも見ますけどね（見るんかい）。
民放にしても、ドラマ枠をやたら増やして一つ一つの作品が薄まるより、本数少なくていいから面白いのを作ることに制作スタッフを集中させてほしいなぁと、言いたい放題の一視聴者なのでした。