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嫉妬について

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許せるまで、許さなくていい

許せるまで、許さなくていい

仲直りしたとて、許せないな、と思うこともあるじゃないですか。謝ってもらっても、事実は消えないわけだから。かと言って蒸し返すのもなー、でもこの怒りは本物だしなー、と午前中仕事しながら悶々としていたんですけど、ふと、「許せるまで許さなくていいんじゃない?」と思い浮かんで、そしたら気が楽になった。わたしがいま苦しいのは、謝られたんだから許さなきゃいけないと無意識に思い込んでいるからだと気づいたんです。

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二種類の嫉妬と独占欲について

二種類の嫉妬と独占欲について

ここ3日くらい嫉妬についてまじめに考えてたんですよ。そしたら、嫉妬って2種類あることを知りまして。

ひとつは、「他人が持っているものをうらやましく思う」ときに生じるもの。英語でenvyというのはこっちのこと。
もうひとつは、「自分が持っているものを取られまいとする」ときに生まれるもの。英語で言うとjealousyがこれにあたる。

こうして考えてみるとですね、わたしにはjealousyは売るほど

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嫉妬とメソポタミア文明

嫉妬とメソポタミア文明

浮気をされたとき、自分の恋人と相手方と、どっちを責めるだろうか。たいがいは恋人を責めるのだろうが、中には恋人が好きすぎて責められず、相手方に憎悪を燃やす者もいるだろう。
片方しか選べないなら無論わたしも恋人を責めるが、正直、どっちも八つ裂きにする派なので、恋人も相手方も痛めつけてしまうと思う。そして挽回の機会を与えずに別れる。

ここからはわたしがどれほど恋人と異性とのあらゆる接触に腹を立てるか(

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ひとり相撲は御免です

ひとり相撲は御免です

うわっつらで人の心を撫でるのがうまい人間というのはいくらも居て、わたしは何度かそういう人たちの張る網にかかったことがある。わたしはまったく幸福な人間で、人を夢中にさせることで自分の価値を確認する人間がいるのを知らなかった。そういう人たちは、夢中にさせるためなら嘘でも方便でも欺瞞でもなんでも使う。なんせ、存在意義がかかっているのだ。そりゃあ必死にもなるだろう。

恋人ができてから、かつて好きだった美

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