地域コミュニティからの信頼には「時間軸」を使え!〜10年後の日常〜

「皆んな信頼してるから!」

ニコニコした”おじさんたち”が次から次へと一升瓶を持ってやって来られます。

60代70代80代の、まさにこれまで社会を支えてこられた方々が今、地域のために身を粉にして働かれています。

「いつもありがとうね〜」
「これからはミヤケさんの時代だから!」
「口は出さないし、金は出せないけど、協力するからね!」
「年寄りを使い倒してくれていいからね!」


新しい挑戦

この春から新しい挑戦を始めます。

これまで、「介護」「高齢者」を軸として、様々な活動をしてきました。
実業である「介護保険事業」だけでなく、地域に入り込んで、コミュニティの中で「スマホ教室」というコンテンツを作って運用してみたり、noteやYouTubeを使って、より多くの人にコンテンツをリーチさせてきたり、

まだまだ成長途上ではありますが、少しずつ仲間も増え、ファンも増えていて、輪郭が見えてきました。

そんな中、今回の挑戦は、これまでの自分自身の枠を破るべく、居心地のいい環境から抜け出していこうと決心しました。

新しい挑戦、スバリ、

「学習支援事業」です!

中学生、高校生を中心に、学習機会に恵まれていないお子さん向けに、学習機会を創出していこうと思っています。

少しだけ背景をお話しすると、

現在、地域コミュニティを通じて、中高生の支援をする団体のお手伝いをさせていただいています。
広報として、たまに記事を書いたり、イベントに参加して、プレイヤーとして盛り上げたりしていました。
あるイベントに参加した時、たまたまゲストでいらっしゃった方が、学習支援事業を長年されている方で、当団体や僕自身に目をかけてくれるようになりました。
そして昨年末、お話があるとのことで事務所に呼んでいただき、「学習支援事業を立ち上げてみない?」とお誘いを頂きました。
正直、学習や教育への興味や意義を感じていたものの、完全に専門外になるので、不安もありました。
しかし、今の自分が広げている可能性の輪を、もっと違う形で広げられるかもしれない、そして何より、子供から高齢者まで、幅広く社会に貢献したいと思いました。
僕の人生のミッションは「街全体が幸せを感じられるように全身全霊を尽くす」ことです。これまでの高齢者分野はあくまでの手段なので、自分自身の想いと学習支援は、よく考えてみれば親和性が非常に高いと思いました。
現在、子供の相対的貧困率は13パーセント以上。
先進国である日本において、インフラに恵まれ、テクノロジーに恵まれ、経済的に恵まれているにも関わらず、必ず発生するのが「相対的貧困」です。
シングルマザー家庭や両親の病気など、制度と制度の間には沢山の”未来ある子供達”が沢山います。
高齢者が笑顔になって、大人が笑顔になっても、「子供達」が笑顔じゃなければ、「街」は笑顔になることはありません。
地域コミュニティに参加されている方々も含めて、多くの方の協力や後押しもあり、団体設立をする運びとなりました。


2年半前の挑戦:嘘をついた

この新しい挑戦に踏み出すに当たって、2年半前のことを思い出しました。

それは、僕がちょうど「シニア向けスマホ教室」を始めた頃です。

当時、社会貢献・地域貢献に興味がありつつも、「何も手札がなかった」僕は、「嘘つく」決断をしました。

・介護の仕事をやっていて、高齢者とのコミュニケーションはできる
・スマホを毎日使っていて、結構詳しい

だから、僕に「スマホ教室」をやらせて欲しい!

介護の仕事もまだ2年や3年しかやったことはなく、スマホは使ってはいますが、教えられるほどの知識があるのかどうかはわかりませんでした。

しかし、「何かしたい」想いは止められず、嘘をついてしまいました。

それから2年半、「噓から出たまこと」は現実になりつつあります。

「ミヤケさんがね、一生懸命スマホ教室をやってくれていたから、学習支援事業だって、”ミヤケさんなら大丈夫だよね!”って皆んな思ってくれてるんだよ!」

一升瓶おじさんたちは皆んな口々にそう言ってくれました。


もしも、2年前に、

「スマホ教室やる」
「なんか活動やる」
「教育関連もやる」

と言っていたら、どうなっていたでしょう。

信頼も何もない状態で始めるのは非常に困難です。
それが、地域の人に関わることであればあるほど、困難です。


今の挑戦

2年半前なら、多分、絶対にできなかったし、失敗の確率もかなり高かったでしょう。

新しい挑戦が「今だからこそ」、実現への可能性が広がっているように見えるんだと思います。

2年半前の挑戦は、2年半前にしかできなかったことです。

今の挑戦は、今しか出来ないことです。

タイミング、ご縁、そして、「信頼」。

無数の変数が重なり合うポイントと、目に見えない何かに導かれて、僕を成長させて下さっています。

今じゃなきゃダメなんだ。
成功するまで失敗し続けてやろう。

と決心しました。


10年後の日常を夢見て

僕が、学習支援事業を始めるに当たって、地域の皆さんに、会議の場ではありますが、ご挨拶をさせて頂きました。

その際にお話したことの中で僕が特に大切にしている想いは、

「10年後、答え合わせをしてください」

ということです。

高尚な御託を並べたり、運営を整備しても、センシティブな問題に突っ込んで行くことに変わりはありません。

最初の一年は、たった1人の学生かもしれません。

それでも、いいと思っています。

たった1人のために、熱狂して、寄り添っていきたいと思います。

それが2人になり、3人になり、もしかすると途中で減ったりするかもしれません。

それでも、

成功するまでやめません。


10年後、僕が37歳になる頃、今の僕の決断が善きものであるように、努力し成長していきます。


10年後、街に、今よりも多くの笑顔と幸せがあふれることを夢見て。



<終わり>


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