FMかおりんの旅日記(6) トロントとオンタリオ美術館
オンタリオ美術館
ニューヨークに行った時は、まず「ニューヨーク市立博物館」に行きましたが、トロントでは「オンタリオ美術館」にまずは足を運ぶことにしました。
日本国内を旅行するときにも、時間が許せば地元の県立美術館にまず行くようにしたいと思っています。
①なぜ、地元美術館にいつも足を運ぶのか?
私がいつもそうするのは、その地方出身のアーティストにどんな人がいるのか、どんな作品を創造しているのかを見ると、なんとなく地域の産業とか暮らしとかを理解しやすいと思っているからです。
絵画だけでなく、彫刻、陶芸、木工、デザイン、建築などなど、地域によって違いますが、そのアーティストがなぜそこに誕生したのかは、その土地が持っているリソースや文化、歴史との繋がりがあるのが必須だと思います。
だから、表面をなぞるだけではあるのですが、まずはその地域の人たちが自慢するアーティストや文化について少しインプットしてから、まちに繰り出すことにしています。
オンタリオ美術館は、世界的に有名なトロント生まれの建築家、フランク・ゲーリーによる改修だそうです。建物自体も素敵ですが、独特な彫刻が施された階段や、ギャラリースペースに自然光をもたらすガラスの多用、特徴的なデザインの椅子の配置など、至る所にセンスを感じる、広大な美術館です。
とにかく、オンタリオ美術館というのは、膨大の展示品があります。この美術館は、地元にある多くの美術品をどんどん集めているのですが、16世紀から19世紀の名画(レンブラント、モネ、ピカソなどもあります)などはヨーロッパから買うか移民として保有していたか、という感じのようです。
あと、地元の芸術家の作品も丁寧に部屋毎に展示していて、地域の人たちが学びやすい見せ方をしているな、と思いました。
②KAZUO NAKAMURA展
ちょうど、企画展としてみることができたのですが、こんな場所で偶然でも日本人が賞賛されてると嬉しくなりますよね。
この方、ご両親は広島県からカナダに移住して、第二次世界大戦の時にはバンクーバーで日本人収容所に入れられていたそうです。カナダで誕生したKAZUOはトロントに移って、マイノリティでありながらもカナダの芸術家11人で「Painters Eleven」を結成し活躍したそうです。
彼の作品の特徴は、科学と数学の原理を芸術的に表現した抽象絵画で、古さを感じさせない、かっこいい作品ばかりでした。こんな出会いも日本ではなかなか起こり得ないですよね。
トロントには日本食のお店が多い?
あと、GoogleMapで色々検索してみると、寿司屋、焼肉屋、鉄板焼き屋、などなど、結構日本食の店が多いんですよね。空港行きのタクシーの中で、なぜそうなってるのか尋ねてみたんですが、中国人がやってる店が半分以上だろうということでした。カナダでは日本の寿司は結構人気があって、特別な機会に家族で寿司を食べることも多いとか。
で、「焼肉食べに行こう!」と探して行ってみることにしたのですが、なんと現金のみでクレジットカードが使えない!!!え〜!!!日本じゃないのにそんなことある??ってびっくりしました(笑)
そういうことで、近くにファーストフードが色々入っているフードコートの中の「MANPUKUTEI」(Manpuku Modern Japanese Eatery)に寄ることに。
若い20代の子達が4〜5人忙しくしてましたが、満席で並んでいる状態でした。小さいお店だけど、元気が良くて、頑張ってました。日本からやってきて、日本で起業するのもいろいろ大変ですが、こうやって異国でチャレンジしている若者見ると、なんか胸熱なんですよね。
トロントの建物たち
トロントでは、ダウンタウンの一部だけしか歩いていないんですが、古い建物と新しいデザインの建物がいい感じで共存していて、広告少なめ、シンプルや直線で描かれているまち、といった感じです。整然としていて、奇抜さや流行りを追わない、気骨というかデザインに対するプライドを感じるまちだと思いました。
ちょっと11月は寒くて、外は5℃とかになっていましたからね。
やはり来るとしたら、ベストシーズンは夏なんでしょうね。今度はゆっくりワイナリーに泊まりに来たいな。
トロントの建物画像をいくつか貼っておきます。