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#114 献立を選ぶ、ということは学ぶ機会を提供できる
前回の記事では、やよい軒では店内入り口で食券購入するか、アプリでの購入も可能になっている、とお話ししました。私、結構決められない性格で、メニューを色々見て考えてしまい、自分の後ろで待っている人が気になり、「もうこれでいいや!」って感じでいつも注文してしまってます(笑)
給食でメニューを選ぶ機会
学校給食では、メニューは月単位や週単位で事前に決められていて、ここを1種類にしておくことで、事前に発注しなければならない材料の量を確定することができるわけです。学校給食ともなると、量が非常に大きくなり、物によっては天候不良とか在庫調整の関係で「調達できない」場合もたまにあって、そういう時に代わりのものを探す余裕も、事前にメニューを決めておくことで、対応可能になります。
しかし、学校給食で「自分の食べるメニューを選ぶ」という機会が全くないわけではありません。
「セレクト給食」(呼び名は色々違いはあると思います)と言って、例えば、「魚メニュー」「肉メニュー」と2種類を用意しておいて、生徒が事前にどちらかを選ぶ、ということをたまにやっています。
これは「選ぶ」という行為が「考える」ことに直結しているからなんですね。考えることは学ぶことでもあります。学校栄養士は、セレクト給食の日には、「魚のいいところ」「肉のいいところ」を給食だよりやメニュー表に載せて食育を行います。
私がやよい軒の券売機の前で悩んでいる時、頭の中では、「昨日は何を食べたか」「今朝は野菜をどれたけ摂取できているか」「カロリーはどれくらいならOKか」などなど結構真剣に考えているわけです。これは、自分の知識の範囲で「出来るだけ体に良くて、満足できる食事を摂りたい」という意思の現れで、セレクト給食においては、児童生徒たちに「自分は何を摂取したらいいのだろう?」と考えることを促すこと、それに必要な知識を身につけることを大切にしているわけです。
カフェテリア形式
①一律提供メニューは効率重視
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