#39 国産小麦vs輸入小麦
輸入小麦が注目されたきっかけ
今回は、小麦を取り上げてみたいと思います。小麦の使用は、国産小麦 82万トン、輸入小麦 488万トンで輸入小麦の内訳は、アメリカ(49.8%)、カナダ(33.4%)、オーストラリア(16.8%)で、この3カ国でほとんどを占(し)めています。前回にウクライナ戦争での食料争奪戦が起きていることを説明しましたが、小麦の問題は農薬との関わりがあるんですね。
数年前、コンビニで売られているパンの残留農薬を調べた結果がSNSに上がって大盛り上がりになったんですね。含まれていたのは「グリホサート」でラウンドアップなど除草剤として出回っていたりするものです。
輸入小麦に含有する農薬というのも、農林水産省が定めた基準以下でないと日本国内に流通することはありませんので、輸入小麦がたちまち危険、ということではないのですが、海を超えて運んでくる食料というのは、防カビ剤や防腐剤などを小麦だけでなく果物をはじめとする輸入食材には使用せざるを得ない、という事情があるのも確かなんですね。
農薬 グリホサート https://www.zyr.co.jp/komugi/glyphosate.html
大きな話題になった際には、大手のパンメーカーは大きな打撃を受け、残留農薬に関する安全性についてコメントを出しています。
ここから先は
1,457字
/
2画像
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?