タイガー・ウッズにもコーチがいる (vol 168)

タイガーウッズ、すごかったな〜

ゴルフ界の世代交代が進んでいるかもしれませんが、この名前を知らない人は少ないでしょう。「彼より上手いプレーヤーはいないんじゃないの」という時期にもコーチがついていたそうです。

今なら、週末に優勝した「松山英樹にもコーチが居る」かもしれませんが、ここカナダでは、タイガーの方がインパクトがあると思っての社内ツイートです。

コーチングと言う言葉をよく耳にするようになりました。
一方で、「コーチングはどんな立場で行うのか」には誤解もありそうです。コーチングの発祥はアメリカで、その隣国であるカナダですら「コーチングする」といった時には「上から目線」のイメージを持つ人が少なくありません

部下の問題点を是正するために、上司が上から目線で「指導する」
こういった目線でコーチングをとらえる人が多いのです。

上から目線で行うのがコーチングだとすれば、世界の舞台で優勝する実力を持ったタイガーウッズさんや松山英樹さんをコーチングすることは難しいでしょう。しかし実際には、世界トップレベルの人が自分にコーチをつけています。

コーチとクライアントの関係は対等、目線の高さも同じ。この前提をしっかりと理解してコーチングしたり、コーチングを受けることがスタートポイントです。

今回、社内トレーニングで、マネジャー達にコーチングを学んでもらいました。トレーニングお疲れ様、と同時に、研修の肝をしっかりと押さえたい。
その「念押し」が今回の社内ツイートです。

海外拠点長としての組織運営では、指示や指導は必要です。
一方で、拠点長の役割の最優先事項は、駐在期間よりむしろ帰任した後も、現地のマネジャーやスタッフが、実践活躍する存在に育ってもらうこと。
だから「コーチングするよ」と言って始めた対話は、コーチが名プレーヤーと接するように対等の対話ができるようになりたい思っています。
同時に、コーチングを学んだマネジャー達が周りのチームメンバーと対話する時も、同様の気持ちを持つことを期待しています。

Tiger Woods also has a coach.
Is it the reason because the coach is a better golfer than Tiger Woods?
When coaching, there is no hierarchical relationship between the coach and the client.
The role of the coach is;
Sit close until you(Tiger) find the things that neither you(Tiger) nor I(the coach) are aware of, and to help you(Tiger) draw own abilities and put them into action.
I make dialogue as coaching with you because I think you are Tiger Woods and want to bring out your abilities.
What feeling do you keep when you coach as a leader?
タイガーウッズにもコーチがついています。
コーチはタイガーウッズよりもゴルフが上手いからコーチするのでしょうか?
コーチングするときに、コーチとクライアントの間には上下関係はありません。
コーチの役割は、
あなた(タイガー)も私(コーチ)も気づいていない、「あなた(タイガー)の能力をあなた自身(タイガー)が引き出して行動に移す」ことを手助けしたり寄り添って見つける。ことにあるのです。
私が、皆さんとコーチング対話するのは、あなたをタイガーウッズだと思って、あなたの能力を引き出したいからです。
リーダーとしてコーチングをする時、どんな気持ちで対話をしていますか?

かく言う私も、コーチングをまじめに勉強する迄は、部下との面談時には
「四の五の言わんと言ったとおりにやれ~」スタイルの上司でした。
2014年にコーチングを学び始め、このスタイルを改めて、
  「うん、うん、それで?」「その話を聞くとこんな風に受け取れるよ」
  「じゃあどうすればいいと思っている?」
自分自身を変え、ナショナルスタッフの行動変化を生み出そうとしています。

「指導」だけが人を育てるのではありません。
自分の潜在能力に気づいて自ら行動を変えられる人を育てる、残す。
拠点長としてのSDGsです。

最後までお付き合いありがとうございます。

いいなと思ったら応援しよう!