スパイスを加える (vol 195)
1回やった。 けど、ダメだった。
子供の言い訳みたいですね。
「何言ってんのさ~、さ、もう一回やってごらん」
子供の時には、こんな声掛けしますが、大人になるにつれて、こうした声掛けはなくなります。なぜでしょうね。素朴な疑問です。
組織の中でのやりとりでは
「その対策は過去に取組みましたが、上手くいきませんでした。」
「そうか、仕方ないな~」
こうして、ダメだった記録の都市伝説が増えていくこともあります。
「本当? ねえ、もう一回やってみない?」
往生際の悪い私は、事あるごとに、質問します。
マネジャーの返事や過去の取組みは事実。が、都市伝説は信じない。
「なんか、もうちょっと変えたら上手くいかないかな~?」
これも口癖です。
ところで、読者の方は自分で料理しますか?
私は、東南アジアでの単身赴任が長かったので自分でも少し料理をします。
同じ材料の料理なら同じ味 ?、残念ながらヨメさんの方が美味い。
「ちょっとの違い」で美味さが違う。理由は「隠し味」の使い方でしょう。
組織の課題も、別の隠し味(工夫)で、今までの味(結果)と美味さ(成功)が違う。
過去の結果であきらめず、隠し味を変えて、課題対策に再び取組む。
悪あがきと考えるのではなく、スパイスで遊ぶ、と前向きに再挑戦。
面白がって、遊び心を忘れないチャレンジングスピリットを。
As we work on problem solving, we sometimes receive the response, "We've already done that."
Even though we have been working on many things, there are still issues or problems that recur.
When we still find issues in the current situation, repeating the same thing as before will not lead to true solutions.
I'm not denying the previous activities, but why not think that it didn't work because there was still room for improvement in the way we handled them?
Try to add a little more spice and seasoning to the previous activities.
This may lead to a better way of doing things.
課題解決に取り組む中で「それは既にやっています」の返事を受けます。
色々と取組んでいても、課題が残っていたり、問題が再発することがあります。
現状にまだ課題を見出した時、今までと同じことの繰り返しでは真の課題解決には至らないでしょう。
以前の活動は否定しません。が、上手くいかなかったのは、もうひと工夫が足りなかったから、と考えてみてはどうでしょうか
従来のやり方に、少しスパイスを加えた味付けで活動の変化を試してみる。
そんな工夫が、Betterなやり方に繋がる可能性があります。
失敗は成功の素
この「素」の字、糸を染める時の結び目に残った白い部分を表す文字。
結び目の隠れた部分、料理で言えば味がない部分。
「素」で終わるから色がついていない。
「素」にも新しい色や味をつけたら成功に繋がる、私の勝手な解釈です。
一から別の食材を考える前に、もう一度、隠し味のスパイスで遊ぶ。
私の好きなトーマス・エジソンの言葉、There is always a better way. です。
読んでいただき、ありがとうございます。
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