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2022年に観た映画で印象深かったもの
今年は総鑑賞映画本数179本。映画初めは2022/1/2の『ラストナイト・イン・ソーホー』から、映画納めは12/28の『かがみの孤城』でした。映画館が好きなので基本は映画館ですが、Netflixやアマプラなども増えてきました。では早速。
今年の一番は、『バビ・ヤール』です。ドキュメンタリー映画。
ダントツで面白かった。いや、震撼した。考えさせられました。私にとってセルゲイ・ロズニツァ監督を発見
2021年に公開した映画で印象深かったもの
今年鑑賞した映画で個人的に印象深かったものを書き留めました。
学生時代は年間400本など観ていたのですが徐々に減っていき、今は100本もいかなくなってしまいました。悔。
ランキングはつけず、まず上位21本。その他良かったもの数本、番外編的に追加で何本かを。
まず、上位21本。
『スワロウ』
2021年の1本目でした。これが大当たり。心理サスペンスのように始めておきながら後半への物語展開、メッ
極私的ドキュメンタリー作品選
BRUTUS(ブルータス) 2021/12月号はドキュメンタリーの特集。久しぶりに雑誌を買いました。
意外に思われるのですが、私はドキュメンタリー映画が大好き。もちろん、映画(映像作品)は全般的に好きなのですが特にドキュメンタリーは大好き。
作劇では生まれない偶然のドラマ、本物のリアクション、意図的でないカメラワーク、全てに魅力を感じます。
自分がアニメの演出をしている事に無理矢理こじつけて言えば
a day in my life
【あるアニメ演出家の一日】
ふりだし。朝十時にスタジオに行き、絵コンテを描いたり原画チェックしたりラッシュを観たり、その隙間に打ち合わせをして口論して仲裁して、飯を食うチャンスを逃したまま深夜に帰宅し布団に埋没、以上!
ひと息で言い終えてしまった。これがアニメ監督としての『わたしの一日』です。少ない睡眠時間=忙しい=売れっ子=偉い、そんな神輿で酔えている瞬間もある。自作を動かしている時だけね
『映画を撮りながら考えたこと』(是枝裕和著)の書評
【自問自答こそが創作の源泉】
最近、『対話』という言葉をよく耳にする。一方で『不寛容』『離脱』なんて言葉も目にする。「見事、対話に成功!」なんて日は来るのだろうか。そんなことをこの本を読んで考えた。
本書は映画監督、是枝裕和さんの著作である。新作映画のメイキング本でも映画評論の本でもない。愚直なまでに撮りながら考えたことが記されている。創作上の自問自答とでも言おうか。それがめっぽう面白い。
【そろそろ、アニメ演出家は消滅するのかもしれない】
まず、アニメには「演出家」がという職分があります。
「監督」ではなく「演出家」。
シリーズアニメで、各話数での監督のような存在です。
「監督」は全話数を大きく管理し、「演出家」は(監督の下で)1話数単位で作品を管理する。
例えば、「1話と5話と10話の担当演出です」なんて言ったりする。
監督と演出が大きく違うのは、作品の根幹に関わる部分での決定権は演出家にはないという事。
例えば、シナリオの決定権