円背へのアプローチ~猫背を改善するための2つのエクササイズ~
一般的には猫背として知られる状態は、正確には「円背(えんばい、えんぱい)と呼ばれます。脊柱の中でも、胸椎の後弯によって背中が丸まっている状態です。骨粗鬆症による脊椎の変形、脊椎の骨折による変形、先天的な脊椎の変形により生まれます。健常者でも脱力すると円背の姿勢になりがちですが、ちゃんと背筋を伸ばすこともできますね。
こうした比較的軽度の円背の人の、姿勢改善で注目していきたいポイントやトレーニングの選択方法を考えていきましょう。
円背の人の身体には何が起きている?
円背の姿勢では、内臓が常に圧迫されているので、呼吸機能の低下が非常に心配です。頭部が前方に突出するので、首への負担も大きく首・肩の凝りや腰痛にもつながります。
そんな円背ですが、具体的に骨や骨格筋に次のような動きが発生しています。
骨の動き
冒頭で紹介した通り、円背は胸椎の後弯が起きています。そのほか、肩甲骨の外転、骨盤の後傾といった状態も起きているのが特徴です。
筋肉の動き
肩甲骨が外転しているということで、前鋸筋、小胸筋、大胸筋の短縮が起こっていると考えられます。同時に、菱形筋、僧帽筋の伸張も起きていることでしょう。
骨盤の後傾に関してはどうでしょう。ハムストリングスや臀筋群の短縮、さらに腸骨筋や大腿直筋の伸張が起きていると想定できます。最後に胸椎(脊椎)の後弯では、腹部の筋群の短縮と、脊柱起立筋、多裂筋の伸張が起こっていると考えられますね。
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