肩をラクにする脳神経からのアプローチ~脳幹の性質を利用する~
インピンジメント症候群や野球肩、脱臼、五十肩などなど。アスリートから一般人に至るまで、肩の問題というのは非常に多いです。肩関節の可動域改善としては、体性感覚の強化やローテーターカフの強化など、できるアプローチはたくさんあります。その中で、今回は「脳幹」にスポットライトを当てたエクササイズを紹介したいと思います。
脳幹の筋群への関与
脳幹は、中枢神経系を構成する部位が集中している器官です。大脳に近い側から、中脳、橋、延髄という3つの器官で構成されています。そして、この3器官はそれぞれ筋群の「屈曲」「伸展」のどちらに関与しているのかも違うのです。具体的には、中脳と延髄は筋群の屈曲に関与し、延髄は伸展に関与しています。
脳神経
全部で12対ある脳神経のうち、脳幹からは10対が走っています。
中脳から伸びている脳神経
第3脳神経:動眼神経
第4脳神経:滑車神経
橋から伸びている脳神経
第5脳神経:三叉神経
第6脳神経:外転神経
第7脳神経:顔面神経
第8脳神経:内耳神経
延髄から伸びている脳神経
第9脳神経:舌咽神経
第10脳神経:迷走神経
第11脳神経:副神経
第12脳神経:舌下神経
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