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股関節(8)トレンデレンブルグ歩行とディシェンヌ歩行

トレンデンブルグとディシェンヌの特徴について世の中には、歩行時に骨盤帯などの問題によって、正常な歩行が行えない方が多い。その中でも、股関節に関連するエラーとして挙げられるのがトレンデンブルグ歩行とディシェンヌ走行だ。

※トレンデンブルグ歩行は「トレンデンブルグ兆候(徴候)」と混同されやすい(ディシェンヌ歩行も同様)。「~兆候」はいわゆる現象そのものを指し、「~歩行」はそれによって生じる歩行の傾向だと考えてほしい。

※ディシェンヌは、記事や文献によって「デュシェンヌ」「デュシャンヌ」と書かれていることもある。いずれも意味は同じだ。

(1)トレンデンブルグ歩行

トレンデレンブルグ歩行とは、複数の書籍において「歩行の立脚相において、立脚側の中殿筋を主体とした股関節外転筋の弱化により、骨盤が遊脚側へ下制する現象」を指す。もう少し分かりやすく表現すると、歩行時に支持脚側の臀部が、外側へと飛び出しながら歩行している状態のことだ。

トレンデレンブルグ歩行

(例)
右足が地面についた瞬間に、右の臀部が右側に飛び出たり下方へ落ちたりして歩いている。

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