短期間でも効果あり。運動神経・認知機能を高めるコーディネーショントレーニングエクササイズ
コーディネーショントレーニングとは、情報系・神経系を活性化するためのトレーニングで、1970年代にドイツで考案されたと言われています。日本では、いわゆる高齢者の認知症予防として取り入れられてる運動の一種です。
高齢者に限らず、子どもにとっては楽しく身体の使い方を覚える運動になりますし、働き盛りの世代にとっても脳トレやリフレッシュの運動として非常に有効です。スポーツの現場においても、ウォーミングアップ前におこなうことでパフォーマンスアップを期待できます。
コーディネーショントレーニングでなぜ神経系の活性化につながるのかを紹介しつつ、簡単に実践できるエクササイズを紹介したいと思います。
短時間でも効果を発揮すると言われているコーディネーショントレーニング
川崎医療福祉学会誌にて発表された研究では、コーディネーションがどのようにパフォーマンスアップに影響するのかが調査されています。研究では健康な成人 20名(男性12名,女性8名、 平均年齢22歳)を対象にして、全身の反応速度を測るトレーニングと反復横跳びを実施。
さらに、3種類のコーディネーショントレーニングをおこない、これらのエクササイズの結果にどのような結果が生じたのかを知らえました。その結果、どちらのトレーニングもコーディネーショントレーニング後のほうが成績がよかったそうです。
今回の実験では、コーディネーショントレーニングをおこなうのにトータル30分程度しかかけていません。それにもかかわらず、トレーニング後の運動能力にわずかな上昇効果が得られていました。
参考:https://i.kawasaki-m.ac.jp/mwsoc/journal/jp/2020-j30-1/P231-236_shigeoka.pdf
運動神経とコーディネーション能力と認知機能
「コーディネーション」とは日本語で「運動協調性」という意味があり、歩行や投球といった複雑な動きを実現するための、身体の調整能力を指します。身体の調整能力=コーディネーション能力とは、大きく7つに分類できます。
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Brain Special Magazine
運動指導者の方へ向けて「脳」について理解し、パフォーマンスを高め機能改善などを行えるように学べるコンテンツです。
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