続時代と熱量
映画「ロッキー」を観賞。
シリーズの1作目である本作。
現在の視点で、観てみると、編集が上手く出来ている。低予算でありながら、それを編集でカバーしている。特に、トレーニングシーンは、編集の良さも重なり、名シーンとなっています。
そして、脚本とドラマ。クライマックスのボクシングのシーン目指して、上手くドラマを展開させていく、脚本のドラマ展開は見事でした。この部分は、脚本のシルベスター・スタローンとジョン・A・アヴィルドセン監督の力量が大きいです。
そして、ロッキーを中心のキャラクターが動いていくのですが、其々のキャラクターの性格や配置が良く出来ていて、この部分も良かったです。
以前noteで呟きましたが、ロッキー役であり、脚本も兼任したシルベスター・スタローンは、「ロッキー」の脚本を第一稿を3日(3日半の説もある)で書き上げ、書き直しも含めて、3週間で完成させました(NHK-BS「アナザーストーリー」参照)。この3週間と言うのは、私の漫画原作の執筆の指針になっています。
元々、スタローン自身B級映画やアメリカンニューシネマの影響下があるのと、クリエイティブ能力が高いので、此処までの事が出来た凄い人物です。
そして、各種書籍や「アナザーストーリー」を初めとするドキュメンタリー番組でも、言及されている様に、この「ロッキー」と言う映画に、文字通り、「人生を賭け」ていました。
俳優のシルベスター・スタローン、バート・ヤング、音楽のビル・コンティ、スタッフで参加したロイド・カウフマン等が、この映画に、人生を賭けて、「ロッキー」を映画史の残る傑作にしました。
「男たちの挽歌」とは、違う意味で、熱量のある作品でした。
そして、この作品は、1970年代(1975年)とアメリカ合衆国建国200年と言う年をテーマにした時代を感じさせる映画でした。
この作品については、まだまだ、書きたいですが、先ずはここまで。
映画「ロッキー」は、クリエイティブな感性が光る作品でした。