自分史上最強のキャプテン①

僕は小学校から野球を始めました。
その野球人生の中で、いくつかのチームに属し
いろんなキャプテンを見てきました。
僕も小学校と中学校でキャプテンをやっていました。
 
その経験もあり、キャプテンの難しさを
身をもって感じています。
 
だからなのか…チームをまとめるキャプテンの動向が
敵味方関係なく見てしまいます。
 
この野球人生の中でも僕史上最高のキャプテンがいます。
 
ＳＭさんです。
ＳＭさんは、僕の１コ下。
学校はちがいますが、野球強豪高校のキャプテンでした。
 
今では甲子園常連校ですが、
僕が高校時代、ＳＭさんの学校は、
今の学校名になってからはまだ甲子園出場がない中でしたが、
その時代は沖縄県各地区から優秀な選手が集まっている高校でした。
 
僕らが３年最後の夏、その学校と準々決勝で対戦しました。
ＳＭさんの学校レギュラー9名中３年生が１名、
残りはすべて２年生という若いチームにもかかわらず
僕らと対戦するまではすべてコールド勝ち。
好投手と言われるピッチャーから二けた得点を奪い
完全に打ち負かして勝ち上がってきました。
 
そのチーム、一人一人の能力が高いのですが、
僕ら対戦相手から見ても、
一人一人の特徴がありすぎる。
野球はうまいが、ヤンチャさ丸出しの２年生集団でした。
 
僕らも「このチーム、上級生でもまとめるのむずかしいだろうなぁ…」
と話していたくらいです。
 
この試合、かろうじて僕らは勝ちましたが、
最初のピンチで点を取られていたら、
一方的に負けていただろうなぁ…という試合でした。
 
その試合の後は彼らの時代。
 
その中でキャプテンになったのがＳＭさんです。
 
この暴れ馬軍団をまとめることできるのか…
このエッジが効きすぎているメンバーを
まとめることができれば
相当強いチームになるだろう…
でも、まとめることができなければ
完全崩壊する可能性があるチーム。
人間が制御するのが難しい
プルトニウムを扱うかの如く
そのキャプテンには難しいキャプテンシーが
求められます。
 
敵ながら心配していましたが、
彼らはその１年後、
夏の大会で県予選を勝ち上がって優勝。
今の校名になって初めて甲子園出場をしました。
 
そのチームを見事まとめあげ、甲子園まで導いたのがＳＭさん。
 
彼はレギュラーではありませんでした。
中学校時代から優秀な選手でしたが、
沖縄水産には声がかからず…
だからこの学校に入学（本人談）。
しかし、入学後、優秀な同級生を見て愕然としたそうです。
野球がうますぎる…（でもヤンチャすぎる）。
 
最後までレギュラーになることはできませんでしたが、
見事キャプテンとしてチームをまとめ上げました。
 
甲子園出場が決まった後、
彼は監督のもとに行きます。
 
「監督、僕をベンチから外してください。
　もっと戦力になるメンバーをいれてください。
　僕はベンチ外からでもキャプテンの役割をします。」
 
監督は「やっぱりそう言ってきたか」
と思ったそうです。
 
チームの為なら犠牲になることを何とも思わない。
そういうＳＭさん。
 
小さいころから野球をして、夢に見た甲子園。
それを現実に手に入れても、
仲間のため、チームの為なら自らを犠牲にする人。
 
監督が何度説得しても納得しないＳＭさん。
監督は提案します。
野球部全員で投票して決めよう。
 
その投票の結果、
ＳＭさんは満場一致のメンバー入り。
 
部員の中には、
「ＳＭがメンバーに入らないと
甲子園辞退する」
と言ったメンバーもいたとのこと。
 
背番号10番で甲子園に乗り込んだＳＭさんでした。
 
少し長くなりましたので、
この続きは明日お届けします。
 
 
今日もお付き合いいただきありがとうございます。
今日も頑張っていきましょう♪
木曜日だけど、金陽でした(^^
 
【沖縄の営業マン宮城の日々感じていることブログ】
（ブログ連続１４８日目）2022.12.15
 
（あくまでも宮城の勝手な考えです、あしからず♪）