下積み時代のクオリティの高さ
会社の後輩の話しです。
ATさん。
彼は26歳で入社しました。
30歳以上で転職してくる人がほとんどの会社なので
かなり若い転職でした。
こんなに若くで入社する方は初めてだったので、
最初は大丈夫かなぁという気持ちの方が
大きかったです。
でも、入社後のATさんを見ていると
ある疑問が出てきました。
成績がいいのは数字でわかるのですが、
それ以上の…
風格というか、
人生一回経験しているんじゃないかと
思うくらいの感じがあるんです。
気遣いとか、
周りを俯瞰して見えていることとか、
自身の考えを常に持っているところとか、
なんか、人生の先輩を見ているように
見えてしまうのです。
それがなぜかということを知りたい
気持ちがありました。
ある時、彼とゆっくり話す機会がありました。
それによって知ることができました。
現在は所長職。
今、支社長になる資格を得て、
日々の所長業務に加え、
支社長になるべく研修をされています。
そのATさん、野球部出身者なのですが、
高校時代はキャプテンで主力選手。
県内でも屈指の強豪校で、
甲子園出場経験のある高校です。
彼は高校時代甲子園出場こそできませんでしたが、
キャプテンということだけでなく、
能力の高さもあり、
九州の強豪大学に推薦で
入学することになりました。
その大学は全国大会常連校。
多くのプロ野球選手も輩出している大学。
彼曰く、かなりのレベル。
部員も200名以上いるという
質も量も最高レベルの大学硬式野球部。
その彼は1年の途中でケガしてしまいます。
治る見込みがない、
治ったとしてもこのレベルでできるのか…
相当悩んだうえである決断をします。
男子マネージャーへの転身!!
かなりな勇気だったと思います。
大学で実績を残して、
その先プロ野球、
社会人野球で活躍する夢もあったでしょう。
送り出してくれて、期待して応援してくれている
家族・地元の友達もいます。
そういういろんなしがらみもありながらの決断。
「野球をやめる」という決断もありました。
でも彼はマネージャーへなることを決意します。
彼はその決断がよかったとのことです。
彼の中では、
人生の中での数ある選択の中でも、
ベストな選択だったと思っていますとのこと。
200名以上いる部員。
その部員全員、高校時代にすばらしい実績を上げて
この大学に来ている200名。
その中でのマネージャーという仕事も
大変だったと思います。
でも、このマネージャーという仕事、
こういう高いレベルの大学では
戦略マネージャーという位置づけになります。
監督、コーチが大事な話をするときは
彼は必ず同席になるのだそうです。
そして必ず意見を求められる。
だから日ごろからの緊張感は
ハンパなかったとのこと。
プロのスカウトが来た時も監督、
コーチと並んで
必ず意見を求められていたとのことです。
クオリティの高い下積み時代を過ごしている!
その大学時代のことを聞いたときに、
彼の彼たる所以を知ることができました。
その経験が、後輩だけど人生の先輩に見えてしまう
理由なのだと確信しました。
彼がケガしたときに、
別の選択をしていたら
別の人生になっていたかもしれない。
人生の表通りを突っ走るのもいい人生。
ですが、こうやって裏方を知ることで
人生の幅が広くなり、
質の高い人生に繋がっていくのだと思います。
ATさんは所長として多くの方を採用していますが
個性的な方が多い。
その特徴は、人生の表だけを通った人だけではなく
ATさんのように下積みの経験がある方が多い
ように思います。
若いときの経験の大事さについて、
ATさんを通して勉強させてもらっています。
今日もお付き合いいただきありがとうございます。
今日も頑張っていきましょう♪
土曜日だけど、金陽でした(^^
(ブログ52日目)2022.9.10