見出し画像

100人に1人の「専門性」を身につける〜これからの時代を生き残る方法〜

「好きを仕事に」という言葉を耳にするようになってから、だいぶ年月が経った気がします。僕自身、トレーナーという好きな仕事に就くことができたし、クライアントの健康をサポートすることやトレーナーの育成に従事することができるようになりました。

トレーナーを目指している人も他の職業を目指している人も、「自分の好きなことを仕事にできたら……」という想いを抱く人は多いでしょう。それを実現するうえで、大切にしたい考え方を話したいと思います。

好きに専門性をプラスする

「好きなことを仕事にする」。 想像しただけでもワクワクする言葉ですが、実現のためには、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。

例えば、僕は漫画が大好きで、「ワンピース」の知識はそこそこあると思います。 好きな人同士が集まれば、時間を忘れて語り明かすこともできるでしょう。 しかし、それだけで生活していけるかと問われれば……現実的には難しいと言わざるを得ません(笑)。

ですが、近年はワンピースをはじめとしたさまざまな作品の考察や解説動画を投稿して、一種のインフルエンサーとなっている人がいます。もし僕が「ワンピース」に関する知識を徹底的に深掘りし、「ワンピース研究家」として認知されるようになったらどうでしょうか?

ワンピース関連のイベントに呼ばれて講演を依頼されたり、オンラインサロンでコアなファンと交流したりと、一気に夢が広がります。ここまで考えると、自分の好きなこと(ここではワンピース)を突き詰めることが魅力的に感じられませんか?

実際、僕は「好き」を仕事にするための最初のステップは、 「好き」という気持ちに「専門性」という武器をプラスすることだと思っています。

「100人に1人」の専門性を掛け合わせる

「私には、そんな専門的な知識なんて…」 そう思った方もいるかもしれません。実際、好きなことを突き詰めて仕事になるレベルまで昇華するというのは、どうしてもハードルが高く感じてしまうかもしれません。

しかし、最初から完璧を目指そうとする必要はありません。まずは、 「あなたの好き」を突き詰めて、100人に1人の専門性を身につけることを目標に、日々学び行動してみましょう。

小さな一歩の積み重ねが、やがて大きな成果へと繋がっていきます。 その先に、きっと「好き」を仕事に変える道が開けてくるはずです。

100人に1人の専門性というと、例えばこんな感じです。

  • ヨガが好きなら、ヨガや解剖学、生理学を学んで体の内側から効果を引き出す「ヨガインストラクター」として100人に1人の人材を目指す

  • 筋トレが好きなら、栄養学や心理学も学び、体作りをトータルサポートする「パーソナルトレーナー」として100人に1人の人材を目指す

  • ランニングが好きなら、フォーム分析やトレーニングメニュー作成を極めて、ランナーのパフォーマンス向上を専門とする「ランニングコーチ」として100人に1人の人材を目指す

とはいえ、1つの専門性を極限まで突き詰めるのは大変です。100人に1人のヨガインストラクターになることと、ヨガインストラクターとして日本のトップに君臨するのとでは、難易度がまるで違うのは皆さんも理解できることでしょう(もちろん、100人に1人の人材になることだって大変な努力が必要です)。

意識してほしいのは、「100人に1人」をかけ合わせること。さっきの例でいうのなら、ヨガインストラクター、パーソナルトレーナーという2つの方面で100人に1人の人材になれれば、この組み合わせであなたは1万人に1人の人材になれます。そのうえ、ランニングコーチとしての専門性も高められれば、100✕100✕100=100万人に1人の人材になれる可能性を秘めているわけです。

いきなり3つの専門性をかけ合わせるなんて大変だよ……と思うかもしれませんが、ヨガインストラクターとパーソナルトレーナーとでは、学ぶべき知識が近いという特徴があります。なにも、完全にゼロという状態からすべての知識を身に着けなくてはいけないわけではありません。

今の職業と好きなことが異なる人の場合、まずはその好きなことで100人に1人を目指してください。そしておそらく、その道を突き詰めようとすればするほどその周辺に「面白そうなジャンル」が見つかるはずです。そちらにも徐々に道を伸ばしていきつつ、2つ3つ4つ5つ……と、自分の専門性を増やす工夫をしてみましょう。

いいなと思ったら応援しよう!