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2022年、トランジションの兆し。

本記事は、トランジションコミュニティ「グリーンズジョブ」のアドベントカレンダー企画「わたしのトランジション」のエントリー記事です。

子(2歳)連れトランジションの道。


今年の一月はじめ、自分は今トランジションの終わりにいる、と思っていた。正月明けから、新しい会社に入社することになっていたのだ。
その前の2年ほど、産休、育休を取っていたが、その会社には戻れなくなってしまった。育休を延長しながら悩んで、いくつもの会社を受けて、悶々としていた2021年の秋、出会ったのがグリーンズジョブのコミュニティだった。
加入から少しして、ようやく転職が決まった。せっかく入ったグリーンズジョブだけれど、新しい道が決まったばかりだから、しばらくは活用の機会が少なくなるかな、と思っていた。

しかしすぐに、トランジションが「終わった」とは思えなくなった。
在職中なので詳しくは言えないが、自分が役に立てることが見つからない日々。自分の力のなさと、会社のカルチャーに馴染めていないことを実感する毎日。
自分のキャリアについて毎日思案している。

改めて、ニュートラルに考えられる、トランジションの期間がほしい。しかし、2歳の息子を保育園に預けている。この状態で気軽に、トランジションとして、仕事をしない期間を設ける選択をするのは難しい。
収入の問題だけではない。私の住む自治体の場合、認可保育園の倍率が高い。息子は運よく、今年4月から入園できたが、親が仕事をしていなければ、保育園に預け続けることはできない。親が仕事を辞めて退園すれば、その席は待機中の子に譲られる。また働きはじめようとしたときに、どこかの保育園に入れるかどうかはわからない。求職中として預けられる期間は2ヶ月までと決まっている。

たとえ保育園の心配がなかったとしても、子どもと24時間一緒に過ごしながらいろいろ考えるのは、結構大変だ。今の会社に決まる前、息子に動画を見させておいて副業のオンラインミーティングをすることがあった。親がそばにいても放っておかれるより、保育園で遊ばせてもらう方が子どもにとってはいいのだろうな、と、息子に申し訳なかった。
今の息子は当時に比べて体力がつき、昼寝は短く、夜寝るのも遅くなった。一緒にいながら考えたり動いたりする時間を取るのは、当時より大変だろうと思う。

それでも、いろいろ考えた末、トランジション期間に近いことのできそうな方法を一つ思いついた。開業届を出して、個人事業主となることだ。
いろいろ考えたり、先が見えないまま動いたりすることも、名目上仕事の一環となることに、プレッシャーも感じる。でも、働きたくても保育園に預けられないお母さんたちのことを考えれば、それくらいは。子どもを授かりたいと思って授かるわけじゃないのだから、とも思うと、ネガティブなことばかりを言っていられない。共働きだからこそ収入減にも耐えられるところもある。

まだその道を選んで進み始めたわけではないし、選んだとしても、この先ずっと個人で仕事をするのかどうかはわからない。やっぱり会社に入るのがいいと思うかもしれない。ただ、道があると気付いて、希望が持てるようになった。そこまでが2022年だ。今のところ。

自分の力のなさはわかっている。弱い部分もわかっている。何が強いんだかよくわからない。人脈もない。それでもやりたいことがある。どういう方法でそこに近づいていったらいいのか。
2023年、それをもっと考えて、試してみたいと思う。

子育てと、外でする仕事。

たとえ外でする仕事のトランジション期間を持ったとしても、子育てという仕事は残っている。
息子はいやいや期の最中で、夕食も風呂も「いや」「まだ」と言って遊び続け、そのまま寝てしまうことすらある。3歳の誕生日が近づいているのに、まだトイレトレーニングを始めることもできていない。着替えや洗顔もまだできない。
生きる上での最低限の世話すらできない自分に、落ち込む。育児本や、ネットサーフィンで得た情報と比べて、不安になる。私の工夫が、努力が、足りないのかなと思う。

ただその一方で、自分の「こうしなきゃいけない」という考えに縛られているのかな、とも思う。
子どもが小さくて、親を頼ってくれる時間は短いから、その間、仕事以外は子どもファーストにと、耐えていた。
仕事に加えて子育てでも、やらなければならないことが次々とある。四方を強敵に囲まれて、怯え続けて疲弊していた。

でも本当は、子どもはこんなにかわいいのだから。本当は、子育てでやるべきこと、子どもとの毎日を、もっと楽しめたらいいのかもしれない。もっと持続可能な心持ちを模索するべきなのかもしれない。

外でする仕事の方も、周りや自分がつくる「こうあるべき」に縛られないで考えられたら、と思う。

2022年に見つけた、新しいトランジションの兆し。2023年はそれを大切にして、未知の領域へ一歩、踏み出せたらいいなと思う。


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