マーヤのヴェール、「結婚したら幸せになれる。」は偽りである。
「〇〇さえあれば幸せになれるのに」という
思考をもっている間は幸せにはなれない。
本日のヨガの時間に聞いた話を簡単にまとめました。
この世の中の人は誰ひとりとして幸せではない。
「〇〇さえあれば幸せになれるのに」
の思考を持たないものは悟りを開いた聖者だけである。
例:
ある人は言った。
「結婚さえできれば私は幸せになれるのに。」
しかし翌年、結婚した彼はこう思っていた。
結婚したら自分の時間が制限されている。解放されたい。
「ああ、時間さえあれば幸せになれるのに。」
ある人は言った。
「私は結婚はしているが、こどもがいない。」
またある人は言った、
「私は結婚しこどももいるが、お金がない。」
またある人は、
「私は富もあるしこどももいるが、私のこどもは浮浪者だ。」
またある人は、
「私は富も素晴らしいこどももいるが、妻がとても怒りっぽい。」
幸せなものなど、どこにもいない。
う〜ん。。。
確かに、ここに意識が向いている間は
幸せになることはなさそうですね。
本日も、瞑想で思考を静寂にすることの大切さ、キールタンで信じる心を養い、アーサナで体を落ち着かせることの必要性を感じる時間でした。
オーム、シャンティ
ここから下はスワミ・シヴァナンダ氏の言葉
The Great Illusion(偉大なる幻影)
このマーヤ(幻妄の力)によって、全世界は、至高の実在の場所に顕われる。
マーヤ(幻妄の力)は、ブラフマンに少しも影響を与えることなく、この世界を創造する。
不可能を引き起こす力は、マーヤ(幻妄の力)に特有である。
マーヤ(幻妄の力)は、無限の謎の母である。
マーヤ(幻妄の力)は、ブラフマンを覆い隠し、それをそうではないように、顕わさせる。
それは、名前と形、性質のない、無限のブラフマンを、経験の限定された中心の中に分裂させ、名前と形と性質をそれらに賦与している。
マーヤ(幻妄の力)は、宇宙の多様さの認識の原因として存在しているが、しかし、真実には、それは、実在などではない。
それは、また、それが引き起こす顕れのような顕れである。
それは、存在すると言うことができないし、存在していないと言うこともできない。
それは、顕れのように見えるという誤った原因である。
人は、正確にそれが何であるか?を言うことはできない。
それは、不可解、又は、不確定である。
マーヤ(幻妄の力)は、真実でもないし、誤りでもない。
それは、真実と言えば偽りだが、偽りと言えば真実なのである。
それは、実在でもないし、非実在でもない。
それは、ブラフマンのように、実在ではない、何故ならば、人がブラフマンの智識を得ると、それは消滅してしまうからだ。
それは、不妊の女性の息子、或いは、うさぎの角のような非実在ではない、何故ならば、その存在は、感じられるから。
このマーヤ(幻妄の力)は、ある種の魔術である。
あなたは、魔術師を見ない限り、驚く。
魔術師を知るや否や、結果は非実在だと知り、驚きは、直ぐに止む。
あなたが、ブラフマンを悟った時、マーヤ(幻妄の力)の働きの驚きは、消滅する。
あなたは、驚きを鼓舞していたモノが、非実在だと知るようになる。
催眠術師が全聴衆に催眠術をかける時、すべての人々は、人が空中でロープを上がっていると信じる。
すべての人々は、催眠術師が、大きな剣をむさぼり食い、箱の中の若者の身体を切り刻むのを見る。
たとえそうでも、あなた達はみな、マーヤ(幻妄の力)と無知よって催眠術をかけられ、あなたは、この非実在な固体を実在と見做しているのである。
ブラフマンの智識を得ることで、あなた自身を催眠術から覚めさせなさい。
その時、あなただけは、マーヤ(幻妄の力)の壮大なる魔術を理解するだろう。』
(Bliss Divine by Swami Sivananda)
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