23.09.02 vs アルビレックス新潟

SHの重要性


スタメン

浦和は25日の湘南戦からトップ下を安居から小泉に変更のみ。
新潟には懐かしのトーマス・デンが舞行龍とセンターバックを務め、去年新潟を支えた、こちらも懐かしの伊藤涼太郎がシントトロイデンへ移籍した後釜には高木が入りました。

ピッチコンディションとの戦い方

前半早々から新潟のボール保持が続きましたが、それは後程。
まずは浦和のボールの動かし方に関して。
浦和はビルドアップするよりも、高い位置に走る酒井や、トップのカンテに直接ボールを当て、こぼれ球を中盤の選手が拾う戦い方を選択しました。
その理由の一つとして、ピッチコンディションの具合はあったと思います。
実況解説でも触れていましたが、ピッチのゴール前からペナルティエリア付近までの範囲と、センターサークル付近は芝が荒れていました。このピッチ状態で、ゴロのショートパスを繋ぐと、変にボールが跳ねたりして上手く繋げません。なのでフライパスで直接前線にボールを渡す。なんなら新潟にボールを持たせ、ピッチコンディションによるミスを狙ってショートカウンターを狙おうという意図はあったのかもしれません。

浦和の守備力を担うSHの負担

さて、試合終了時にはボール支配率が、浦和37:新潟63となった要因に関して。
4-2-3-1の配置から始まる新潟は、浦和の1列目である、カンテと小泉のラインを越えるために、GKを使ってみたり、高が最終ラインに入り込んでCBからCBへパスを通し、攻めていくサイドを探ります。
その後の縦パスを通すタイミングとしては、浦和のSH、大久保と関根がCBに対しプレスをかける時でした。
SHが出てきたら高い位置を取るSBへ流したり、トップの高木に当てて、ダイレクトで裏へ走るSHへ繋ぐ。
これを何度も狙っていました。

ですが、浦和の強みである大久保や関根のSHのプレスバックによりもう一度4-4のブロックを作り、すぐに陣地回復することが出来る事と、ショルツとホイブラーデンの2人の神CBによって裏へのパスも跳ね返しました。

また、カンテと小泉のファーストプレスから2列目の選手が標的を定めてプレスし、サイドで取りに行く守備の仕方も持ち合わせ、新潟にボールを持たれている展開ではあったけどピンチはほとんど作らせませんでした。

ですが前半22分に右SHの大久保が筋肉系トラブルで負傷交代。
安居が交代で入り、右SHには小泉が移動。
スコルジャ監督としても、当初持っていた後半のプランを変更せざるを得ない展開となってしまったようで、さらに78分に小泉も足を攣ってしまう事態に。
ここで誰を投入するかですが、ポジション的には、シャルク、翔哉、大畑の誰か。
1-0というスコア的に大畑投入からの走れる明本をSHにするのかと思いきや、選ばれたのはシャルクでした。左SHシャルク、右SH関根とポジションを入れ替えましたが、81分。舞行龍から松田へのパスをカットできず、かといってもう一度やり直させる守備も出来ず、一発でかわされ、中へ侵入され、シュート打たれ、ディフレクションから小見のシュートで失点。
監督的にはチャンスを与えたかったと発言しておりますが、残念ながら失点に絡む結果に。

小泉も試合後発言していたように、結果論にはなりますが、後半から浦和の圧力が下がり、引いて守れば良いという考え方から、逆に、相手にボールを放り込まれたらディフレクションなどで何かが起きてしまう、という状況を自分たちで作ってしまいました。
1-0で勝っているという状況でも、前半同様、しっかり前から相手を押し返す守備が出来ていたら結果は変わっていたかもしれません。

最後に

前半は、支配率的には30:70とボール持たれてはいましたが、守備の強度は落ちず、決定機も作らせず、それでいてショートカウンターで攻めるという展開を作れていた浦和。コーナーキックからPKを獲得し先制も出来ましたが、色々なアクシデントにより守備力低下からの失点。
守備が多少難しくてもその分、得点が出来るなら良いのですが残念ながら追加点は奪えず。アウェーで勝ち点1を取れたというよりも、勝ち点2を失った方が強い試合となってしまいました。

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