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春が来たと思ったら、もう夏。
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私は絵を描いている、この絵はついこの間出来上がった。
絵のすぐそばに赤ちゃんのベッドを置き、チラチラ様子を伺いながら頑張って描いたのだ。
私の赤ちゃんは自力で出てこれなかった為に頭を引っ張られ誕生した。 彼の頭はいまだ奇妙に長く伸びたままだ。
私は彼が誕生した時かなり怪我をして輸血をした。 いまだに傷の痛みがぶり返し、まともに座れない。 それでも頑張って描いた。
出産という密かな喜びと、それにより視え方が変わった世界。 あっという間に過ぎた生誕からの4ヶ月。 私が感じたことを絵で表現したかった。
絵のタイトルは SAKURA ARASHI
全ての人がかつて赤ちゃんだったと思いを馳せる今日この頃である。
木下みや