逆張り思考　成田修造

最近、よくテレビで見る成田祐輔氏の弟が書いた本書「逆張り思考」は、もとより天才的な感覚や考えのない人に読んでほしい本だ。
著者の成田修造氏は、慶應大学卒でクラウドワークスの副社長兼CEO（現在は退社）を務めていたいわゆる「持っている人」である。
しかし、本書を読むと、父親が失踪、母親が精神的に病みその後倒れる、など人生で絶望を感じる瞬間があった時、諦めるのではなく、この「逆張り思考」で今自分が何をするべきかと計算し、登り詰めた人だということがわかる。

本書の初めに書かれている「人生を上昇気流に乗せる5つの考え方」
を紹介する。

①人生で起こること全てをポジティブに捉え、不幸も「明るい未来」への布石と考える
②自分の個性をよく理解し、信じ、育てる
③具体的な目標を立てる・目的意識を持つ
④社会の常識や敷かれたレールを疑い、競争せずに、試行錯誤を徹底的に繰り返す
⑤目の前に来た運を掴み取る

成田修造氏は以上のことを忠実に守り、若い時から自分のできることをしてきた。
その結果、現在は自分のしたかった教育制度を変えるという、大きな目標に向かってクラウドワークスを退社した。
この本は上記の他にもわかりやすく、今何をすればいいかの道標を書いてくれている。
手元に置いておきたい本である。