ADHDのグルグル思考には、「脳番地」のアプローチ
脳の強化書2を読み終えた。
1も非常に面白かったが、2は人間の「欲求」について書かれていて、こちらも面白い。
特に、うつ病に関する考察があって、なるほど、と思った。
うつは、同じことを何度も考えて思考が袋小路に入ってしまい、脳全体の活動低下が起きている状態です。この状態はハムスターが回し車を回転させているように、ひとつのサイクルをグルグル回っているだけなので、思考の中身が深まりません。
いつまでも同じ不安ばかり考えているので、なぜそうなるか、どうすればいいのかなど、考えを掘り下げられないサイクルに入ってしまうのです。
だから、グルグル回っている思考を、そのサイクルの外に出してあげる。言い換えれば、別の脳番地を使った活動を用意してあげる。これが、うつを治す作業療法や認知療法のアプローチなのです。
グルグル思考、といえばADHD。
やはりADHDとうつ病は関係が深いのだと思う。
TMS治療で脳に直接アプローチすることも有効だと思うし、この本の著者の加藤先生が言う通り、グルグル思考とは別の「脳番地」を使った活動でアプローチしていくことも有効だと思う。
つまり、脳の普段使っていない部分を使って、脳の活性化をしたり、脳の回路というか、通り道を整備して、思考の流れを整えてあげるということだと思う。
脳の強化書シリーズは、そういった具体的な脳のトレーニングについていろいろ書かれているのでとても参考になる。
加藤先生はADHDの臨床経験も豊富なようなので、先生の情報にいろいろアクセスしてみたいと思う。
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ちなみに、月曜日に初のTMS治療を受けて依頼、月曜・火曜と、毎晩ちゃんと眠れている。
もちろん睡眠薬は飲んでいないし、ランニングやサウナも行っていないので、いつもなら寝付けないはずなのだけど、今週はよく眠れている。12時前には入眠して、朝8時前には目が覚めるというサイクルだ。
相変わらず翌日のだるさや眠さは続いているのだが、夜ちゃんと眠れているので(夜のグルグル思考から開放されているので)、それだけでも非常に大きな進歩だ。
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