梅花藻(バイカモ)
--水中花--
夕暮れて 気まぐれに
川縁(かわべり)をすり抜ける 風の気配
水面は 小さくときめいて
静かに 静かに 呼吸(いき)をする
どこまでも透き通る 流れの旋律は
まるで 硝子の迷宮
そっと 身を置けば
忍び込む闇すら 色を失い
光に見紛う 真白に融けて
夏の記憶の片隅で
刻(とき)に漂う 水中花
ゆらり ゆらり
ただ 揺れながら
ーーーーーーーー
2015.8・作詩 mizuki
梅花藻フリー画像:サイトれみおん写真館さま より借用
http://lemion.kachoufuugetu.net/
拙い文章です。サポート頂くことは考えておりませんが お心遣い下さった方へ、心から感謝申し上げます どうかこれからも暖かく見守っていただけますように。