【バイヤー×メーカー座談会】バイヤーが惚れた「釜揚げしらす」の開発秘話!
今回はアイチョイスのバイヤーとメーカーさんの座談会を開催!
『静岡県産釜揚げしらす』開発当時を振り返って、それぞれの出会いやしらすにかける思いなどをインタビューしました。
『静岡県産釜揚げしらす』の開発秘話を聞いてみた
水産担当歴は約15年。
現在はマネージャーとして、全商品の統括を行っています。
おいしい商品のために、日々日本全国の産地や製造元を訪問していますよ!
1951年創業の株式会社マルカイは、静岡県静岡市の用宗(もちむね)で主にしらすの加工を行う水産加工会社。
海野さんは築地の中央卸売市場での勤務を経て、15年ほど前にご実家の後を継ぐ形でこの仕事に就き、現在は副社長に。
つきじ深村さんは全国の水産加工品を取り扱う卸売業の会社です。
竹岡さんは、会社の創業間もない25年前に、当時築地で働いていた海野さんと知り合ったのだそう。
しらす漁や製造現場について
しらす漁は3隻の船が1組になって行われます。
漁師さんたちは朝7:00頃に出港し、用宗近海で網を設置。
2隻の船が網を曳いてしらすを獲り、「運搬船」と呼ばれる1隻がひと網ごとにしらすを港に運びます。
港では船が到着するたびに競りが行われ、入札されたしらすは、すぐに工場へ!
食塩入りの100℃の熱湯が流れるベルトコンベアーを通過させて、さっと茹でて冷やした後、手作業で木片や海洋生物などの細かな異物を取り除いていきます。
すべての作業で一貫して大切にしているのはスピード!
しらすに与えるダメージを最大限少なくし、鮮度の良い状態を保つことが重要なのだそう。
『静岡県産釜揚げしらす』について座談会
『無凍結釜揚げしらす』の開発秘話
ちえまる:『無凍結釜揚げしらす』を開発した経緯や思い出を教えてください。
藤井さん:2014年に竹岡さんから海野さんを紹介してもらいました。
通常のしらすは釜揚げしたものを冷凍し、少しずつ解凍して販売するのですが、海野さんは凍結していない商品をつくっていたんです。
食べてみて「これだ!」と思うほど、しらすのおいしさがダイレクトに伝わる商品でしたね。
竹岡さん:マルカイさんのしらすは、何度食べてみても「おいしい!」と感動できる商品なので、この商品ならしらすの魅力をお客さんに十分に伝えられるだろうと思いました。
賞味期限や数量など、山積みの問題に対して、たくさんの相談を重ねて商品の取り扱いを始めたんです。
商品化にあたって大変だったところ
ちえまる:商品化するにあたって、大変だったことを教えてください。
海野さん:無凍結のしらすを、宅配生協でたくさん販売するのは、商品の管理と品質の観点から、実はとても難しいこと。
より良い品質のものを販売するためには、この取り組みに関わる人たちが、お互いをどれだけ理解し、信頼ができているかにかかっている部分がありました。
お互いに相談がしやすい環境であることが重要なんです。
竹岡さん:無凍結のしらすを宅配生協で扱うのはやったことがなかったので、欠品のリスクなどが怖かったですね。
藤井さんの決断が大きかったと思っています。
アイチョイスの担当者として、大変勇気がいることだったんじゃないでしょうか。
藤井さん:アイチョイスで『無凍結釜揚げしらす』の取り扱いを始めるにあたって、しらす漁師さんや加工を担当する人たちには、少なからず負担をかけるだろうと。
海野さんと竹岡さんにカバーしていただいて、この企画を始められました。
お互いの良いところ
ちえまる:お互いの良いところを教えてください。
海野さん:お二人とも、海を相手に仕事をしている僕らのことをよくわかってくれるところです。
思い通りに魚を獲れる訳ではないので、僕らは半分自然に身をゆだねて、その日のしらすの量や魚質に合わせて、臨機応変に活動していかなければなりません。
その中で良いものを厳選してつくっているんだということを、よく理解してお客さんに商品を紹介してくれるので、非常に感謝しています。
藤井さん:この2人に任せれば、間違いなく良い商品を組合員さんにお届けできると信用しています。
お2人が話をしているときには、いつも「組合員さんにどう喜んでもらうか」「おいしいものを提供しよう」と常に意識して、話してくれるんですよ。
この関係性や、『静岡県産釜揚げしらす』という良い商品は、今後も継続して取り組んでいきたいな、と思います。
竹岡さん:海野さんは本当にまっすぐな方で、魚のことにもくわしく、しらすのことを真剣に考えているので、信頼しています。
今でも良い刺激を受けるし、勉強になることが多いですね。
藤井さんは、いろいろな産地に足を運んで、製造元の方と一緒に「考えながらやっていこう」という方です。
2人に対しては、感謝の気持ちがいちばん最初に出てきますね。
「釜揚げしらす」のおいしい食べ方
ちえまる:それぞれの「釜揚げしらす」のおいしい食べ方を教えてください。
海野さん:ごま油をかけたり、サラダに使うのもおいしいです。
でもやっぱり、温かいご飯にかけて食べてくれるのが一番ですね!
藤井さん:このしらすはお米に合うなと思います。
海野さんと同じで、まずはごはんと一緒に食べてほしいです!
竹岡さん:今はいろいろな食べ方がありますよね。
サラダやしらすピザなどもおいしいですが、やはり最初はごはんにかけて食べてもらいたいです。
用宗港や地元の方々との関わりについて
ちえまる:用宗港や地元の方々のことを教えてください。
海野さん:用宗の特徴とは、一言でいえば「しらすの町」!
用宗港は、主にしらす漁を行っている小さな港ですが、漁師さんやしらす屋さんもたくさんいて、活気のある港町ですね。
深い湾と、河川から流れ込む豊かな水、そして何より漁場と港が近いことから、良質な釜揚げしらすをつくれる環境なんです。
常に「地元の海と共に」という言葉を胸に、一つひとつの作業をしっかりと毎日コツコツとやっています。
藤井さん:海野さんは、地域の子どもたちに向けて、学習会や体験なども開催しているんですよ。
この町の産業である、しらすの将来につながる取り組みですね。
組合員さんへメッセージ
ちえまる:組合員さんへのメッセージをお願いします。
竹岡さん:魚がふっくらしていておいしくて・・・と魅力はいろいろありますが、この記事を読んだりして、少しでも興味を持っていただけるのであればぜひ買ってみてください!
海野さん:大切な天然資源であるしらすは、組合員さんを含めた「みんなのもの」であると考えています。
みんなの資源を、みんなで分かち合いましょう。
しらすについて伝えながら、これからも組合員さんにおいしいしらすを届けていきたいと思いますので、応援お願いします。
大切に、おいしくつくりますので、ぜひ食べてくださいね。
藤井さん:この『静岡産釜揚げしらす』を、家族みんなで食べて「このしらすはおいしいね」と笑顔になってくれたらうれしいです。
機会があれば、商品の背景なども知ってもらい、ぜひ食べてみてほしいですね。
これからもお2人との関係性を継続しながら、良い商品を提供していきます。
『無凍結釜揚げしらす』でおいしいしらすごはんを!
終始和やかな様子で、「信頼」と「感謝」という言葉を、みなさん繰り返しおっしゃっていたのが印象的でしたね。
試食させていただいた『無凍結釜揚げしらす』は、しっとりと水分を含み、魚らしい甘みと旨みを感じられる主役級のおいしさ!
ほのかな塩気が炊きたての真っ白なごはんによく合います。
こだわりの詰まった『無凍結釜揚げしらす』を、ぜひごはんにたっぷり乗せて、ご家族みんなで食卓を楽しんでくださいね!
👇この記事を書いた人
※こちらの記事は、2024年10月4日「みっくすなっつ」に投稿された内容です。
👇ちえまるが書いた記事はこちら
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