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ここで終わりじゃないんだ。
あたしはいつももがいている。
あたしはいつも前を向こうとしてしまう。
苦しいのに。悲しいのに。
それでもまだ望みは欲望はたくさんあって。
それを叶えるために今自分にある、全てのものを売ろうとする。
ぼうっと日常をこなしているとそんな自分がいるのも忘れてしまいがちだが。
心のどっかでまだ上を目指している自分がいる。
あたしはこんなもんじゃない。
飛ぶのを忘れた鳥にはなりたくない。
まだ知りたいこともたくさんあるんだ。
知らないことがあるのならば知りたいと思うの普通でしょ?
まだ味わっていないあの感覚。
あれも欲しいんだよね。
あたしは死ぬ気になれば何でもできるはウソだと思うの。
死ぬ気になってる時点で行動できる気力はないから。判断力も失くなってるし。
死ぬ気になったらなんにもしたくないんだよ。わかるかな?
それでも人間として生きることに本能が反応して、それを満たした時に少しずつなにかが充電されていく。
それはなんだかんだ言っても誰かが与えてくれるものかも知れない。
そしてまた少しずつ動けるようになる。
背負ってるものは人それぞれ違う。
その大事なものさえその時は見えなくなるんだ。
背負ってるものがあったんだ。って思い出した時にようやく重さに気が付く。大事だったんだって思い出すの。
その大事なものを今度は壊さないように動く必要があるから。
そんなに思いきった事は出来ないけど。
まだ終わりじゃないんだ。
井戸の奥深くに落とされていたって。
泣いて泣いて空なんか見えなくても。
擦りきれて汚くなって上を見上げる。
あたしの意志とは関係なく、あたしの中の向上心は上を向こうとする。
なんったってあたしを引っ張りあげようとする。
まったくろくなことをしないな、あたしの向上心君は。
まだあたしに見せたいものがあるんだって。
絶対に気に入るからって。
あたしが傷付こうが関係なしにあたしを引きずって。
そこにたどりつかせようとする。
むちゃくちゃだ。
でも嫌いじゃない。むしろ好き。
あたしが走れるようになるまでもう少し待っててね。
あなたが見せたがってる世界をあたしは見たい。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。
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