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映画『劇場』感想・レビュー

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映画『劇場』の感想やレビューをまとめています。
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土用丑の日と、映画「劇場」

今日は丑の日ですね!なるべく、季節の行事等には参加しよう!と思っているので、ランチはうなぎにしました。美味しかったです。 そして、又吉直樹さんの劇場の映画版を観ました。 原作も大好きだけど、それを超える脚本というか、ラストが原作と少し違って、それがまた、とても良い終わり方だったのです。 なにより、キャストさん達の素晴らしい演技!!! 今までは、好青年の役が多かったイメージの山崎賢人さん、今回の永山役は正直、「クズ男」と言われるような役です。 でも、繊細さや夢を追い続ける純

「あの頃」を抉られる傑作青春映画「劇場」で奈落の底から光をみた。

いたいいたいいたいいたい。 過去の古傷がまだ古傷ではなく 生身の痛みであることに気づかされる あまりに心を抉られる映画だった。 今回初めて公開作品をAmazon Primeで観たが これは改めて劇場で観たい。 劇場で観るべき映画だと思った。 (c)映画「劇場」製作委員会 出典:映画.com 又吉直樹の原作を今日の午前中に読み終え 心震えるままに行定勲監督の映画を観始め その震えは更に深く広がる螺旋のように 拡大したまま潜在意識に沈殿していた 心の奥底の

『劇場』 失って初めて気づく価値

2020年/日本 監督:行定勲 出演:山崎賢人・松岡茉優 1. 安全な場所について男が必要としているのは安全な場所。 そして、その場所を守りたい女。 感情に従順である人間は恐怖 でも尊いと思った 永田は沙希のことを感情に従順と感じている。 でも、本当にそうだろうか。 確かに天真爛漫で無邪気なところが沙希の長所だ。 でも彼女は本音を隠してはいなかったか? 沙希は言う。 「ここが一番安全な場所だよ」 永田にとって微笑みながらそう告げる沙希は「神」だ。 彼女は優しさと

映画『劇場』共依存を愛とかんちがいする人はいる

 映画『劇場』をAmazonプライムで視聴しました。結論から言うと面白かった! オススメの作品です!   でも、この作品観ていて楽しいエンタメ作品ではありません。令和の現代社会を切り取ったという作品でもありません。観賞後は恐らく後味の悪さを感じる方が多いのではないかな〜。  そんな観る人を選ぶタイプの作品ですが、今回はそんな映画『劇場』についてネタバレ感想を綴ります。  ※物語の結末までネタバレしています! ご注意ください! #1 映画『劇場』の概要  映画『劇場』