道産子、山陰に住む②〜上着がいらない冬‼〜

翌朝、目を覚ますと天井が、北海道ではない現実。引っ越してきた実感はまだない。外に目をやると、広い庭が飛び込んだ。

雪がないし、お隣さんとは塀で遮られているからプライベートな空間。さっと朝ご飯を食べたら、子どもたちはスキーウェアと手袋も履かず(北海道では手袋をつけることを「履く」という)そのまま庭へ飛び出て駆け回り始めた。

「ちょ、ちょっと待った〜」

「お母さん、温かいよ!」

住んでいた地域でも雪の積もらない年末はあった。でも、外に出るため上着(というか、スキーウェアと手袋、帽子、ブーツに雪が入らないようスパッツをかぶせる)を子ども達にまず着せるのが親の努めなのだ。凍死させないために!

外に出てみると、家の中と気温差がないようだ。マイナス10度の世界から来たのだから衝撃すぎる。

ということは、朝一番に、雪をかきながら車まで進み(駐車場までの道がない)、車のエンジンをかけ(すぐに車は動かない)、雪下ろしもしなくて良いということだ‼(雪国では朝車を出すのに一時間はかかる)

信じられない!

私も上着なしで子ども達と散歩をすることにした。

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