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「タイムカプセル」
いつもどこか的外れで
臆病な僕の言葉は
全ての余白を埋め尽くす
結局、君との均衡な距離を保てずに
言葉の黒
感情の白
透明な肉体
君は僕の其れに、いくつかのダメ出しをした。
青は二人にとって良好なサイン
僕が思い切って
「なにか悩みがあるのなら言って欲しい」
といった言葉はあまりにも愚鈍で、
「私の悩みなんて、あんまり平凡過ぎて」
という君には、
もう、なにも云う必要がなくなってしまった。
やがて9月が終わろうとしている。
秋は残酷にもあの夏の日を抹消する。
言葉は肉体を超えるだろうか。
君の仕草から
もう 甘えてはいけないのだと知る。
たとえすれ違ったとしても
君を理解しているのは僕だけだと自惚れていた。
捨てられたのは僕の方なんだね。
タイムカプセルの中にはビー玉
出せなかった手紙