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絶望は絶望だけで存在しない。

夫との死別という経験は私の人生で最大の絶望を味わった。

毎日、布団から出られない。眠れない。食欲もない。
冷静に考えれば夫の死が自分のせいでもないのに当時は何でも
そこに結び付けて自分を責め続けていた。
あの時、もっとこうしてあげられたら、という後悔。
私の内面は生き地獄のようだった。希死念慮にかられた。
もうこれ以上の苦しく悲しい事はないだろうと思う。

今年の夏に三回忌を終えた今は当時の苦しみはかなり軽減している。
穏やかに過ごせる時間も、ぐっすりと朝まで眠れるし食欲もある。

わりと早い回復だと思うが理由は、私は死別の苦しみを「味わい尽くそう」と決めたことと、逆説的だけど「乗り越えようとするのをやめたこと」。

苦しみを味わうって本当に気分が悪い。
それでも、その湧き上がるネガティブな気持ちをちゃんと自分に感じさせてあげたかったから。

夫と死別しても自分の人生はまだ続いていくことを知ったから。

ネガティブな感情も、しっかりと感じて味わい尽くすとやがて陽転する。
その頃には、自然と視座が上がりそれまで気づけなかったことや自分自身に深みが増している。

陰陽、どちらか片方だけでは存在しない。マイナスはマイナスだけでは存在できない。 私が感情を味わいながら自分に質問してきたことがあります。
それについては次回の投稿で書きますね。おやすみなさい。


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