オートマチックな涙

 薬を切らした。自業自得である。
月1の精神科通院を少しの体調不良程度でサボり、その間に薬が切れ、調子は闇の中へ……ということを何度繰り返せば済むのか。ばか。

 今回は薬が切れても、離脱症状のめまいや吐き気頭痛はあったものの、割とメンタルは耐えてるぞ!と思ったところ、なんでもない瞬間になぜかもわからぬ涙がつーっと垂れて、はらはらと泣き続けるという失態。なぜ失態なのか、人前だったから。
 もうこれだから鬱ってイヤだ。自分一人で病んでるなら良いのだけれど、こうして周りの人を困惑させて迷惑をかけている。
 ただ理由もわからぬ苦しさと涙に溺れているのが、今の私の本来なんだと否応なしに自覚させられた。
 それを無理やり薬で明るくしてまで、どうして生きているんだろう、生きていると言えるのだろうか、私の人生と言えるのだろうか、と逡巡してしまうが、周りに迷惑はかけたくないので身勝手な断薬はしません。

 毎晩何粒も何錠もパキパキと錠剤を押し出す時、私の脳はこれだけ狂っているんだな、と思う。こんなに外部から薬剤ぶち当てないと最低限の生活すら出来ないんだと。

 眠剤のない一瞬の浅い眠りの中で、色々な夢を見た。夢から得る着想は多い。短編何本か書けそう。私は病んでる方が書けるのかもしれないな。

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