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しっかり知るべき紫外線のこと
20歳くらいの子と接すると、肌キレイだな✨って、つくづく思う。
でも20歳下の子の肌と自分の肌を比べても仕方ない。
肌は年齢とともにシミ、シワ、たるみなどの変化が起こるんだから、自然な事!!
でもでも、そのシミ、シワ、たるみは、自然老化?
実は、シミ、しわ、たるみなどの原因の20%は加齢にともなう自然老化だけど、
残りの80%は太陽光線、なかでも紫外線の影響といわれている。
自然老化でおこること
細かいシワだけできる
乾燥が目立つようになる
皮膚がうすくなる
たるみ
光老化(紫外線を浴びることでおこること)
肌が黄ばむ
乾燥してシミができる
細かいシワと深いシワの両方できる
皮膚表面が厚くごわごわする
深くたるむ
今の自分のしみ、しわ、たるみはどっち?
防げる老化は防ぎたい!!
なので紫外線について、詳しく知っていこう。
紫外線とは、太陽光線の一種で、太陽光線のうち約50%は可視光線であり、
約5%が紫外線
残りが赤外線。
紫外線は、波長の長い順にA波・B波・C波の3種類ある。
波長が短いほど肌への影響が強くなるが、最も波長の短いC波はオゾン層に吸収されているので、私たちに直接影響を与えるほどではないが、皮膚細胞を殺傷するほどの有毒性を持ち、近年のオゾン層の破壊による影響が懸念してされている。
A波とB波は地表に降り注いでいる。
皮膚に届く紫外線の割合は、
約90%がA波(UVA)
約10%がB波(UVB)
UVAは、シワやたるみ原因になる。
雲や窓ガラスを透過して、表皮から真皮まで到達して、コラーゲン、エラスチンを傷つける。
UVBの約20倍のパワーがある
年間を通して降り注ぐが5月がピーク
UVBは日焼けが原因で、基底層まで侵入し、赤く腫れさせ、時には水ぶくれを起こすこともある。
また、メラノサイトを刺激するため、メラニンが大量につくられ、シミができる。
年間を通して降り注ぐが7月〜8月がピーク
一日では、午前10時〜午後2時の数時間が紫外線量が多く強い。
メラニンは本来、紫外線などのダメージから肌を守るために生成される物質。
メラニンの工場『メラノサイト』は、紫外線によって肌が炎症を起こす事で、肌を守るためにメラニンを作れと命令を出す。
メラニンが酸化して黒くなるとシミになる。
メラニンが作られたからといって、すぐに肌が黒くなるわけではなく、肌が黒くなるには、それなりの量のメラニンが必要。
《シミの種類》
老人性色素斑
UVA波の蓄積によって、10年から20年と経過して徐々に表面化してくる。
薄茶色で輪郭は比較的はっきりしている。
対処法
基本的に消すにはレーザー治療。
肌が強い人はビタミンC(L-アスコルビン酸N a)を塗ると、シミが多少は薄くなる可能性もある。
ただしビタミンCそのものにはかなりの刺激があり、肌に刺激が起きてかえってシミが濃くなることも。
普段のケアとしては『プラセンタ』『ビタミンC誘導体』などで悪化を優しく防ぐのがおすすめ。
そばかす
遺伝、紫外線、ターンオーバーの乱れが原因。
左右の頬や鼻にできる小さいシミ
対処法
抗酸化作用のあるビタミンAやCを摂取する。
IPLなどの光治療など。
炎症性色素沈着
ニキビ、ケガ、日焼け、摩擦などの炎症によってできたシミ。
対処法
ビタミンCなどの強い美白成分は炎症を起こし、帰ってシミを濃くしやすいので注意。
ターンオーバーが正常なら、放っておいても3か月くらいで消えるので普段通りの優しいスキンケアを。
肝斑
主に『女性ホルモン』の乱れが原因。
顔の左右対称に、ぼんやりとした形であらわれる。
20代後半〜40代の女性によくできる。
対処法
『トラネキサム酸』の内服と、『m-トラネキサム酸』の塗布が有効と言われている。
レーザー治療もある。
レーザー治療後の肌はメラニンが破壊され、無防備な状態。
紫外線を浴びてしまうと普段以上に炎症が起きやすく、逆にシミを作ってしまうこともあるので、しっかり紫外線対策を!
紫外線対策と言えば日焼け止め。
日焼け止めのパッケージに書かれている
『SPF50』『PA +++』について
SPFとは、『Sun Protection Factor』の略
日本語で紫外線防御効果を意味し、サンバーン(肌が赤くなる日焼け)の原因になる紫外線B波を防ぐ指標として使われる。
数字が大きいほど紫外線B波(UVB)を防ぐ効果が高く、最大50+(SPFが51より大きい)と表示される。
には約20分かかる。
防止効果はサンバーンを起こすまでの時間を、どれだけ延ばせるかを測定している。
例
SPF2🟰20分✖️2🟰40分
とサンバーンまでの時間を20分のばすことが
できる。
ただし、日焼け止めをきちんと塗っていなければ、表示されてる数値どおりの効果を発揮させることはできない。
塗り方が薄かったり、塗り方にムラがある場合は充分な効果が得られないので注意!
PAとは、(Protection Grade of UV-A)の略
紫外線A波(UVA)を防ぐ効果の程度を表す指標。
(UV-Aによって肌が黒くなる反応サンタンの防止効果を表す。)
+(ワンプラス)から++++(フォープラス)までの4段階で表情される。
+の数が多いほど、UV-A防止効果が高いことを示している。
紫外線は、しみ、しわ、たるみだけでなく皮膚がんなど重大な病気を引き起こす原因にもなるので、しっかりとした紫外線対策が必要。
私、SPF50でPA++++
塗ってるから大丈夫!
なんて安心しちゃだめ!
製品に表示されたSPFの効果を得るには、
1cm✖️1cmの肌に2mgの量が必要。
しかし実際の塗布量の平均は0.5mg/㎠といわれていて、UV効果を正しく得られていない。
しっかり、記載されている塗布目安量を守る事が大切。
昨年の使い残しを使うのはやめる。
日焼け止めは、一度空気に触れると容器の中で劣化しやすくなるので、時間の経過とともに品質が落ちている可能性があるため、新しく買い直す。
未使用で使用期限の記載がなければ、製造より3年程度とされている。
SPFの数値ばかり気にしてる方が多いと思うけど、地上に届く紫外線の9割はUV Aで、UVBの20倍のパワーがあり、なおかつ、ガラスを通過して家や車の中にも入ってきて、表皮を通り抜け真皮にあるコラーゲン、エラスチン線維芽細胞を傷つけ、肌老化に関与してる。
UVAをブロックするPAを重視すべき。
少ししか外に行かない日は、PAは高いものにしつつ、SPFは低い日焼け止めにする。
外にいる時間が長い時や、外に出る機会が多い日は、SPFも高いものを使うなど、その日の予定に合わせて日焼け止めを使い分ける事が必要。
つい、効果が高いのを一個買って、毎日同じのを塗り続けちゃうけど、UV効果の高い日焼け止めは肌が乾燥しやすく、肌負担が大きくなりやすいから、その日の予定で使い分ける方がいい。
そして最近気になるのはブルーライト
可視光線(ヒトの目で見ることのできる光)の中で最も強いエネルギーを持つ光
角膜や水晶体で吸収されずに網膜まで到達する。
パソコン、スマートフォンなどのLEDディスプレイやLED照明にはこのブルーライトが多く含まれる。
身近なブルーライトが肌に及ぼす影響
自然光に含まれる紫外線(UV)によって肌内部では活性酸素が発生し、皮膚老化(エイジング)の要因になっている。
ブルーライトのように人工な光であっても、青色、緑色、赤色、遠赤外線などの種類別に皮膚への照射する実験では、血液検査を行ったところ、青色の光のみ、血液内のミトコンドリアにて酸化ストレスを発生させることがわかった。
ブルーライトが紫外線同様に、活性酸素を発生させ、皮膚老化を起こすことを示唆している。
またブルーライトはUV-Aと似た性質を持ち、UVAよりも肌の奥にある真皮層まで到達する特徴があり、コラーゲンやヒアルロン酸などを破壊し、肌の弾力の低下を招く。
また、ブルーライトの光が肌の奥深くに入り込むと、肌を守るため、メラニン色素が大量に発生し、色素沈着起こし、シミやくすみの原因に。
ブルーライトを浴びた肌は乾燥しやすく、ターンオーバーが乱れやすいので、しっかりスキンケアも大切。
ブルーライトはUV- Aと波長が近いからPAを重視した日焼け止めを選ぶことが大切。
そして、食生活でも抗酸化作用のある食品を取り入れる。
ビタミンA
活性酸素の発生を抑えて取り除く働きがある。
にんじん、ほうれん草、ピーマンなどの緑黄色野菜
ビタミンC
高い抗酸化力をもち、皮脂の分泌を抑えて酸化を防ぐ働きがある。
コラーゲン生成にも欠かせない栄養素で、内側から肌や粘膜の健康づくりをサポート。
柑橘類、ピーマン、芋類
ビタミンE
皮膚の酸化を防ぐ抗酸化作用があるほか、血行をよくして肌荒れを防ぐ効果がある。
ナッツ類、食物油、うなぎ、たらこ
これから紫外線が本格的に強くなってくる。
自分次第で老化の悪化は防げる!!
正しい日焼け止め選び、使い方、日傘やサングラス、ストールなどで肌を守り、体の内側からのケアをするだけで未来の自分はずっと素敵になる✨