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よそ者たちの一歩が、きっと世界を変えていく。

先日、こんな記事を書きました。

現在進行中のe-Education新プロジェクト「LAMP」では、日本・ミャンマー・バングラデシュのわか者たち15名がチームに別れて、社会起業家3名からのミッションに挑戦するという活動をしています。

先日の記事の通り、わか者には世界を変えていく力がありますが、それだけであれば日本の社会課題を解決する上で、日本のわか者たちだけでも十分なはず。

それでも「LAMP」が3か国の若者たちが各国を一緒に巡ることにこだわっているのは、よそ者の力を信じているからです。

見えているようで、見えていない社会課題

これはゲスト講師として登壇いただいた社会起業家、防災ガール代表の田中美咲さんからのミッションです。

“How to make Japan a world-leading country for DRR for the Olympic and Paralympic Games?(オリンピックやパラリンピックに向けて、日本が世界に誇る防災先進国になるためにはどうしたらよいか?)”

日本が防災教育先進国だと聞いて違和感を感じる人は少ないでしょう。

幼少期から防災訓練があり、社会人になっても防災訓練は定期的にあります。全国の自治体でも防災訓練は行われており、子どもから大人まで震災が発生した時の対応は少なからず頭にあるはずです。

ただ、訪日外国人向けの防災サービスが整っているかといえば、そうでもありません。

例えば、津波がきた時に「高台へ避難してください」ではあまり日本語が流暢でない外国人には伝わりません。こういった震災緊急時を想定して『やさしい日本語』が生まれているものの、知っている人は限られている気がします。

だからこそ、よそ者であるミャンマーやバングラデシュの人たちの目線が入ることで、より良い防災に繋がると思ったのですが・・・これが予想以上でした。

期待を超え、常識を超えていくよそ者たち

防災ガールの田中さんからのミッション発表を受けて、活動を始めた3ヶ国合わせて5名のわか者たち。

2日目の朝、彼らは都内の防災環境のリアルを知るために、渋谷へ出かけました。

「日本人の観光客もいっぱいいるように見えたけど、彼らはどこに避難したら良いかわかっているのかな?」

ハッとするような質問がいきなり飛び出しました。確かに、渋谷で買い物をしている時に大地震が発生したらパニックになってしまう気がします。そして予想通り、外国人向けの防災案内は整備されているとは言い難く、彼らの挑戦がはじました。

身近なもので防災に使えるものはないか?外国から旅行できた人たちがすぐアクセスできる防災ツールはないか?

3ヶ国の若者たちが意見を出し合い、生まれたアイデアがこちら。

Suicaの裏側に防災Tipsをのせるアイデアに、都内のWi-Fi接続時に防災クイズを出すというアイデアが出ました(クイズは不正解が多いと接続できないという設定でした笑)。

プレゼンを聞いていただいた田中さんからは、こんな素敵なコメントをいただきました。

彼らだけではありません。他のグループも社会起業家たちを驚かすプレゼンを披露してくれ、「よそ者」の可能性を再確認することができました。

最後に

3日間という短い時間で、社会起業家のミッションに本気で向き合い、深夜まで議論を重ね、渾身のプレゼンを魅せてくれた参加者たち。

彼らのアイデアや言葉は、ハッと思うものばかりで、改めて「わか者」の力、そして「よそ者」の力を感じる時間となりました。

「よそ者」だからこそ見える景色があり、「よそ者」だからこそ解決できる社会課題がある。

このことを忘れずに「LAMP」の活動、そして国際協力の仕事を続けていこうと思います。

よかったら、ぜひご一緒に。

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