「褒めるのが苦手な経営者」が「褒められたい部下」にできること
部下からこんなことを言われたことはありませんか?
もっと褒めてくれてもいいじゃないですか
どうしたら社長に評価してもらえますか
自分は何のためにやってきたんでしょうか
このようなことを言われたクライアントからは、次のような相談をされます。
「こんなこと言われても、何を求められているのか分からない。どうしたらいいんですか?」
今回は、このような悩みを抱えた経営者の肩の荷をスッと下ろすお手伝いができればと思っています。
さて、この相談内容を聞けば、部下を褒めていないことは分かります。
クライアントに「部下を褒めること」についてお聞きすると、このように返ってきます。
がんばっているのはわかっているよ。だけど、いちいち言うこと?
仕事を任せているってことは評価しているってことなんだけどな…
褒めるのが苦手なんだよ…
あなたも同じようなことを思っていませんか?
部下を褒めることが苦手な経営者は意外と多いものです。
特に私のクライアントは、スモールビジネス経営者が多く、元々スーパープレイヤーである方がほとんど。誰かに褒められたり、尻を叩かれたりしなくても、自ら目標を設定して、マーケット開拓も顧客開拓もガンガンやっていく方たちです。それが「当たり前」だと思っています。
だから、「いちいち褒めなきゃいけないの?」「自分で奮い立たせてやるもんでしょ」「そもそも責任感が足りないんだよ」と苛立ちを感じてしまいます。
私も以前は、褒めるのが苦手でした。部下から、「自分は褒められて伸びるタイプです!」と言われた時はまったく理解できずに凍りついたことを今でも覚えています。
褒めるのが苦手な人は、得てして褒められるのも苦手。何かお膳立てされているように感じたり、「本当にそう思っているのか?」と真意を疑ってしまったりします。
だから、自分は同じ事をしたくないし、そう思われたくないと考えて、「褒めるのが苦手」になった人も多いのではないでしょうか。
だけど、部下は「褒めてほしい」と思っています。では、どうしたら良いでしょうか。
事実を肯定的に伝える技術「承認する」
結論から言うと、褒めるのではなくても大丈夫。
部下の行動を承認しそれを伝えられたら、「褒められたい部下」の想いに応えることができます。
「どういうこと?」と思いますよね。
「褒める」と「承認する」を具体的に比較してみます。
【褒める】と【承認する】の違い
✓【褒める】:結果や成果に対して「良い評価」をすること
✓【承認する】:プロセスや事実について「そのままを肯定的に伝える」こと
【褒める】→「評価」している
・以前よりも仕事が早くなって「すごいな」
・いつも掃除をしてくれて「すばらしい」
・お客さんが喜ぶことができるキミは「偉いな」
【承認する】→「事実」を伝えている
・以前よりも仕事が「早くなった」ね
・いつも「掃除をしてれくれている」ね
・お客さんが「すごく喜んでいた」ね
どうですか? 褒めることなく「見た事実を伝える」ことで部下のがんばりを承認する。これならできそうですよね。
「承認力」は、リーダーシップを発揮するうえでとても大切なスキルでもあります。
承認してあげられれば、部下の承認欲求を満たすだけでなく、モチベーションの維持や育成にもとても有効であることが知られています。
普段の何気ない関わりの中で部下の背中を押すことができたら理想的ですよね。応援しています!
「今さらこんなこと誰にも聞けない」そう思い悩んでいることがあればお問い合わせください。セッションでお話しましょう!
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