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素敵なお母さんじゃない

ライングループが苦手だ。というかSNS全体が苦手だ。
普段から、慣れない人との付き合いにおいてもマンツーマンが最も気が楽で、3人以上になるとどんどん口数が減っていく。

「お母さん、部活の保護者がライングループ作りたいんだって」

夜、唐突に息子からそう言われて心臓が止まりそうになった。
即死寸前である。

咄嗟に私は「お父さんのライン使うから!」と夫にライングループの仕事を丸投げした。
幸い夫も私のライングループ恐怖症を知っているので、快く引き受けてくれたので難を逃れた。

助かった・・・・
PTAを逃れたと思ったら、部活で来るとは・・・ライングループ恐るべし。

***

誰もが苦手だと思うものはあるだろうし、親との付き合いって大変だけど仕方ないよねーっていう人も多いと思う。
苦労しながらもどうにかこうにかやっている人を見て、私も頑張ろうと思って中学まではなんとかやった。
でも、高校でそれはもう限界だと認識し、今は息子の母親ではあるけれども学校関係の親御さんとは一切関係を持っていない。

なんだろうね。
保護者の集まりだって意識すると、胸がぎゅっとなって、呼吸が浅くなって、自分はダメなんだと何故か猛烈な緊張感と無力感が襲ってくる。

「美人で素敵なお母さん」「明るいママ」「料理上手な・・・」「裁縫上手な・・・」「仕事バリバリの・・・」・・・・もう無数に素敵なお母さん像が私を責めてくる。

誰がこの幻想を植えつけたのかはわからない。
ただ、自分が「そういう素敵なお母さんではない」という認識だけが心の真ん中に鎮座している。

鎖のように私をぐるぐる巻きにし、呼吸ができないでいると、昔の辛い過去が走馬灯のように頭の中を巡り歩く。
親から認めてもらえなかった自分の過去がどんどん蘇ってくる。
私をいじめた友達とも呼べないクラスメイトや従姉妹がどんどん蘇ってくる。

***

きっとこれらは私が持っているネガティブに受け止めた側面の記憶だろう。
本当はポジティブ側の記憶もあるはずなのだ。
(だからめっちゃ素敵ママっぽく振る舞える日もある)

カラクリを言ってしまえば、今は時期が悪かった。
最もメンタルが不安定になる時期だった。
PMDDというホルモンによってメンタルが揺らぐ症状を持っているため、いつもならもう少し上手くやれることが「全くダメ」になるのだ。

でもこの全くダメになる自分も自分なわけで、苦しいものを受け止め続けていたらきっと弱る。
なので今回はエスケープできる道が探せてよかったと思い、理解してくれた夫と息子に感謝して・・・・自分を許すことにした。

***

ていうか・・・どうして保護者ってお母さんじゃなきゃいけないんだろう。

*これについては、結構抵抗してやってきたのでまた何かの機会に書きたいと思っております。

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