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次のニュースです。4

 中国の春節期間中における訪日客の爆買い額が下がっているというニュースでした。中国の不景気が徐々に深刻になるのかもしれませんね。

 さて、今日のトピックスは個人情報に関するものです。
 クレジットカードを始め、ポイントカードやサイトに登録するなど、個人情報を提供して便利さを得ている方はとても多いということはご存知だと思います。
 しかし我々マスコミが報じる情報漏洩についてのニュースは、さほどボリュームを裂かれることもなく、こんなことがありました程度の扱いです。
 それはいったいどうしてでしょうか?

 ニュース番組で取り扱われるニュースの量が多すぎて、そこまでボリュームを割けないというのも一因ですが、最大の要因は珍しくない事柄だからということです。
 つまりお住まいの地域で交通事故があったとします。それがその地域で珍しいことであった場合、ローカルのニュースにはなるでしょう。ですが全国で見た場合、珍しくないソースであれば、放送されないことになります。
 それと同じことが情報関連ニュースでも言えるんですね。
 逆に言えばニュースになるのは氷山の一角だということも私たちは理解しておかなければならないと思います。

 論説委員の有田さんです。情報漏洩について調べてるそうですね。

 はい。先日もある会社の新規採用担当者と会う機会がありました。
 彼が言うには、履歴書などの個人情報の取り扱いについては、年々厳しくなっているものの、これが正解という管理方法がないので困っているということでした。

 どういうことですか?

 例えばその履歴書などの個人情報データをパソコンで一元管理したとしましょう。
 ではそのデータを社内の誰が閲覧できるのか?
 閲覧履歴は追えるのか?
 ネットワークにつながったパソコンなのか?
 フラッシュメモリーなどに落とし込むことは出来るのか?
などの付随的な問題が数多く出てきます。

 次に例えば紙でファイリングして管理したとしましょう。
 ここにもそのファイルは誰が閲覧できるのか?
 保管する書棚は鍵がかかるのか?
 その鍵は誰が管理しているのか?
 コピーを取ることは出来るのか?
などなど、様々な問題をクリアしないとまともな管理は出来ないことになります。
 そういうことに手間暇もお金もかけたとしても、良からぬ社員が一人でもいればすべて水の泡となるんですね。

 新卒採用ですから履歴書などの情報を会社側に提供するのは当たり前のような気がしますが、そのレベルですら管理が難しいということなんですね。
 そうするとクレジットカードやポイントカードなどの情報管理は登録者数が桁違いでしょうからもっと大変ということですね?

 その通りですね。皆さんには耳の痛い話となるかもしれませんが、日本人の特色といえるのでしょうが、どうも日本人はこれだけ社会が変化していても性善説によるところが大きいのかもしれません。

 どういうことでしょう?

 例えばそういうデータを扱う大きな企業はそんなミスは侵さないだろうという夢のような考えを持ち合わせてはいないだろうかということです。

 なるほど。

 大きな企業であればあるほど、集まったビッグデータをいかに活用するかを考えているでしょうし、実際に運用している企業すらあります。
 その時に少しのミスもなく進められる企業が一体どれだけあるでしょうか。また、外部委託せずに自社だけで処理できる企業が一体どれだけあるでしょうか。
 故意か故意ではないかは別として、いたるところで漏洩、流出は起こっているとみて間違いはないと思います。それを利用者である各個人は知らないだけ、知らされないだけということができます。

 そんな危うい状態でも情報を提供して便利さを享受しようとする方が後を絶ちませんよね。

 個人情報の提供を決めたのは自分自身なのですから、例えそれが漏洩したり悪用されたとしても根本原因は自分にあるという自覚を持ちたいところです。ですが、もちろん企業側に責任があることも見逃せません。

 それは当然のように思いますけどねぇ。

 例えば、私もよく使うグー○ル検索ですが、非常に便利で求める答えが得られることが多いと感じています。ですが、そこにはグー○ルの意図が働いていることを多くの使用者は知らないと思うんです。

 どういうことですか?

 検索内容を元に、どういう思考の持ち主か、閲覧ページを元にどういう嗜好の持ち主かを推定することができますし、それによって有効な広告を表示することもできます。場合によっては検索に表示される優先順位を変更することでグー○ルやそこに掲載される企業に有利なようにすることもできますよね。

 誘導されるかもしれないし、うまく利用されるかもしれないということですね。

 先日もこんなことがありました。
 私生活の部分なので少々恥ずかしいのですが、その日は新聞や段ボールの回収日だったんですね。
 回収場所に通り掛かると一番手前に置いてある通販会社の箱に送り状がそのままついているんです。これは誰に入手されるかも分からないのに個人情報を晒していることに他なりませんよね。
 その程度の情報を今更隠してもと仰る方もいるかもしれません。ではどの程度なら大丈夫なのでしょうか。またその線引きの根拠は何だろうって考えてしまいました。


 日本は長らく単一民族で過ごしてきました。
 明治になってから大量に外国の方々が来られるようになって高々150年程度。
 話す言葉はもちろんのこと、考え方もモノの見方もすべてが違う外国の方々と互角に渡り合おうとするのは日本人の驕りではないでしょうか。

 利便性を優先させるか危険度を重視するか、よく考えなければなりませんが、いずれにしても消費者がもっと賢くならないと、国や地方自治体、そして企業にいいように振り回されてしまうから注意しなければとは私の自戒の念です。

 侍の国日本が、世界と足並みを揃えるのにはまだまだ日数が足りなのではないだろうかと思ってしまいました。


 では次のニュースです。
 前日まで東京公演をされていたテイラー・スウィフトさんも無事応援に間に合った今年のスーパー・ボウルは、延長戦までもつれ逆転サヨナラ・タッチ・ダウンのチーフスが連覇しました。詳しくお伝えしましょう。


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