梓弓3
修、私はどうしていればよいのだ。
ベッドに横になったは良いが、この後はどうするのじゃ?
横になったままでいいですよ
何もしなくていいのか?
ずっと横になったままでいいんですよ
それって魚の名前で何といったかな?
アジですよ
そうだアジ
いや蛸だったかな
蛸ならクネクネとしなければならんじゃろ
そうだ、ツナですよ
綱というわけがなかろう、魚の名だぞ
英語でツナっていうんですよ
私は年齢を重ねてはいるが英語は門外漢だ
日本でツナはマグロなんですよ
それだ、マグロだマグロ、マグロでいいのか?
梓さんは初めてなんですから、そこから始めましょう
そうだな
では始めましょうか。ていうか梓さん、そんなに頑なに足を閉じてると何もできませんよ。もう少し力を抜いてください
なかなかムズイな
動物と違って人間は色々と複雑にしてしまったんですよ
確かにそうだな。人間以外は種の保存が至上の目的だからな。だが私は快楽よりは修の子を宿すというのが主たる目的だからな
ところで梓さん、あちこち触られているのはどんな気分ですか?
なんかこそばゆいな
気持ち良いとかはないんですか?
それが良く分からん。弓であった時もそうだったが、弓の扱いに巧みな者が上手に矢を放つと、この感じ良いぞと思うことはあったが、気持ちいいとはちと違うだろうしな
ではこれはどうですか?
お、お~、これが気持ちいということか? 潤ってくるのが分かるぞ修
そろそろその口 閉じようか 梓
あ、はい
しばらくはなすがままにされる梓は徐々に昂ぶりを覚え、いよいよという段になったのですが・・・
待て修、痛い
痛いのは最初だけと聞きますが
そもそもの話をするぞ。抜き身の刀身を鞘へ納めるとして、鞘より刀身の方が大きければ入らんじゃろ
比べたことはありませんが僕のは標準的だと思いますよ
だとすれば私の方が小さいのか? どうすればいい? 私の考えが少し甘かったようじゃな
そのうち慣れると思いますけど、どうします梓さん?
修、誠に相済まぬが今宵はここまでということで良いか
次はないかもしれませんよ
いやそれは困る。じゃが身が裂かれるかもしれぬという恐怖心を払拭する時間が欲しい
もう誘いませんか?
これからも誘うぞ。じゃが安易な気持ちで誘うことはせん。いずれにしろ諸々克服してからじゃ
ではこれにてお開きとしましょう
それにしても修のは変幻自在じゃな。先程はあれほど固く大きかったのに、今は小さく柔らかくなりおって。これならできるかもしれぬぞ
鼻の穴にティッシュを詰めるようにはいきませんよ
そういうものか?
そういうものです。人と比べたことはありませんが、僕はこんな感じです
何事も経験しないと分からんものじゃな。そこでじゃ修、六十九を経験してみたいんじゃが
いいですよ
どうすれば良い?
まず僕が仰向けで寝ます。その上に梓さんがうつ伏せの姿勢で互いの頭の位置が逆になるように僕の上に乗っかります。そこまではいいですか? ではやってみましょう
この形がどうして六十九なのじゃ?
梓さん、漢数字じゃなくて算用数字で考えてください
なるほど、そういうことか。それでこれからどうする?
お互いの秘所を口や手を使って攻めるということですね。初めに言っておきますけど攻めるといっても噛むのは無しですからね
人間というのはずいぶん難しいことをするんじゃな
人類が歴史を積み重ねてきた結果ですよ
侘びや寂びとはまた違う趣があるということじゃな
それでは少しやってみましょうか
ヒッ、修、噛むのは無しと言ったではないか、お前掟破りか‼︎
すみません、説明不足でしたね。擦る、舐める、吸う、甘噛みはOKですから。それから秘所と言いましたが性器でお願いします。
まずはスタンダードで勉強しましょうね。
つづく
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