ブラックペイントの魔力
オート不良でジャンク扱いになっていたので、
気が付いたら手元にありました。
3000円。
はげた場所から覗く真鍮に痺れます。
OM-2N
じゃーん
Olympus OM-2Nです。
あれ、どこかでみたぞ、と。
そうそう、これです。
これ書いたの2月なんですね。
時がたつのは早いもので。
前回紹介したOM-1。
非常にいいカメラなんですが、
自分のせいで故障手前の状況にあります。
というわけで、しばらくはOM-2Nに頑張ってもらいます。
電子シャッターとメカシャッター
こちら、OM-2Nは、OM-2のマイナーチェンジ版で、
ストロボ関連のアップデートが施された機種なのです。
OM-1とOM-2の大きな違いとしてあるのが、
シャッター方式であります。
1972年発売のOM-1は機械式シャッター。
電子部品は内蔵露出計のみの、
ギアとバネで駆動するタイプのカメラです。
こちらはその名の通り、
すべてがメカニカルに駆動するため、
うまくメンテナンスをし続ければ、
非常に長く使っていけるという、
まさに資産となりうるモノです。
そんなOM-1を殺しかけてしまっている...
早く修理に出したいところです。
変わって、OM-2N
こちらは1979年発売というところで、
電子シャッターを採用しています。
電子ということで、
ちょっとした制御コンピュータが内蔵されています。
そちらで電子的にシャッタースピードを制御するということでの
電子シャッターというわけですね。
有名どころでいうと、
Nikon EM、FE、
以前使っていたFGも電子制御機ですね。
Pentax ME、Canon AE-1あたりも電子制御機ですね~。
電子制御化のメリットとしては、
スローガバナーなどをはじめとする部品点数の大幅削減につながり、
生産コストの削減であったり。
機械的な調整ではないというところで、
シャッタースピードの安定化とかもあるんでしょうか。
スローガバナーがないので、
機械式のじじじーーという低速独特の音はありません。
外観
基本的なデザインは変わっていないので、
特段新しいことはないのですが、
素直にOM-1のデザインを引き継いだという形で、
非常に端正な顔立ちです。
OM-2Nは絞り優先AEが使えるのですが、
こちらはオート不良ということで。
基本的にはマニュアル運用ということになりそうです。
ファインダーがよくできていて、
マニュアル時は露出のプラスとマイナスのみが。
オート時はこのシャッタースピードで行くよ~という
ことがわかるガイドが出ます。
まぁオート使えないんですけどね。
右肩には感度ダイヤルに露出補整機能が付きました。
OM-1では感度ダイヤルを逆に振ることで一応プラスとマイナスにできたのですが、
この形になり、より直感的になりました。
とはいえこの綺麗な見た目の感度ダイヤルも好きなので悩ましいところです。
たぶん使わないことになるであろう、メモホルダー。
ちなみにシボ革のパターンはNikon機が好きです
真鍮
ここでちょっと話したんですが、
こういう。
こういうところ。
そうこれこれ。
こういうところに本当に心惹かれます...!
まぁ深く使い込んだものでは全くないので。
買ってそのままこの姿です。
クロームメッキと比べてブラックペイントは弱いのか、
こうしてたくさん使われると、
渋い地金が見えてくるという感じらしいです。
まぁ並べてみてみると、
なめらかで上品なクロームメッキも、
これはこれで非常に格好いいですね。
対してブラックペイントはマッドな感じというか。
クロームの滑らかでさらりとした感じとは逆に、
べたっとした風合いがありつつ良く見ると半光沢で。
マッドな感じというか。
語彙力が残念ですが、そんな感じです。
現代のカメラは黒いプラか、
良くてマグネシウム合金に黒やシルバーで着色したものなので、
こういった深みというか生感というか。
美しさはないですよね。
と、いうところで、いろいろ気が付いたら買っているわけです。
まぁそんなところで。
これからしばらくお世話になりそうです。
では今回はここまで。
最後まで見ていただきありがとうございます。
それでは、また。