ローライinシンガポール
さて、久々のフィルム記事です。
日増しに高騰が進むフィルム周りのアレやコレですが、とにかくストックがあるうちは楽しむことが先決でしょう。
「ここ一番のために」と、いっぱい買い溜めしておきたいところでもあるのですが、残念ながら所持しているうちの半分くらいは期限切れ。
そう言うこともあって、放置するほどに画質の劣化が。
ひとまずは使うしかないわけです。
今回Rollei 35Sを連れていったのはシンガポール。
海外、そうポンポン行けるほどお金はありませんから、ここ一番と言うわけですね。
というわけで、期限の切れていないフィルムをチョイス。
Rollei35S
さて、Rollei 35S。元祖高級コンパクトフィルムカメラのRollei 35のバリエーションモデルで、Sとはおそらくレンズがゾナーだから。
Sonnar T* 40mm f2.8が乗ってます。ボケが豊かになったり、オリジナルのテッサーと比べて明るい、と言う部分はいいのですが、逆に開放だと目測の割にピントがシビアという、なかなか難しい要素も追加されます。まぁよし。チートとして、僕の愛するSIGMA fp、CINEモードでAFレンズなら、合焦距離が確認できるんです。それを見て、Rollei 35のピントを合わせればいつでもガチピン。ゾナーの解放もどんとこいです。
Rollei 35は製造地がドイツか、シンガポールか、みたいなのがあって、うちの子はシンガポール生まれでした。やったね里帰りだよ。
サイズの割に見やすいファインダー、上から見たら超シンプルなのに下から見たら変態的なゴチャゴチャ具合と、なかなかそそられるものがあります。
ちなみに露出計も搭載。すごい詰め込み具合です。
リュックサックのサイドポケットに突っ込んでちょうどいいサイズと、沈胴式なので嵩張らない、レンズの心配をしすぎなくていいところもナイスです。やはり目的地が遠くなるほどに小さく軽くがいいですね。
それでいてゾナーなのもまた良いですね。あんまわかってないけど。
Cinestill 50D
さてフィルムはCinestill 50Dでした。
映画でお馴染みVISION3のレムジェット層を剥がしたやつ。ハレーションがエモい。
ってやつです。最近これまた、元々2500円出せばあったのに、4000円台に突入。つらいぜ。
逆に新しく見るようになった、「アンバー」と言うシリーズの同等のフィルムが2500円前後で買えそうなので、懐が緩んだ時に試してみましょう。
Twitterでも話題になりましたが、最近シネフィルムの巻き直しをスチル用で売る、といったことが増えてきていますね。個人的には歓迎と言いたい一方で、頑張って製造をなんとか続けてくれいるフジ、コダック、ロモ…?辺りからすれば、需要が分散して売り上げが減り、数が出ない、と言うことに繋がってしまうと、更なる値上げであったり…最悪生産の中止という判断になりかねない…のかもなぁと思ったりで、なかなか手放しにも喜べない最近の状況。
Cinestillは割と前からありますが、果たして今後どうなることやら。
ブランドの潜像をパーフォレーションのところにちゃんと入れたりと、かなり技術的には頑張っているというか、ちゃんとしてるなぁと言う印象はあります。
もういっそのことどこかが格安でECN-2仕様でスチル向けの現像機作ってくれないか。そしたらみんなVISON3使うやん、みたいな。
といっても映画用フィルムも、使う監督ってクリストファーノーランくらいしか思い浮かびませんし、彼みたいな人がやめたら?とか考えると恐ろしいですね。
まぁ暗い話はこの辺りにしまして、この50Dは名前の通りiso50、デーライト用のフィルムです。低感度ゆえ50で撮れば控えめな粒度で、中判で使った時はその画質に驚かされました。
お店でのスキャンやプリントの結果が、悪くはないが、めっちゃ良い!ともならんかったのが悔やまれますが、シャドウの具合的にもしかするともうちょっと明るく撮るべきだったのかもなぁと言う気持ちです。
低感度フィルムは絞りを開けることが多くなりそうですが、そういった部分を考慮すると目測のRollei35にはあまり向かないものだったかもしれませんね。
まぁ日中はある程度絞れてたのと、結構目測スナップして喜んだりする人種だったこともあり、ピントは思ったよりも合ってました。よかった。
まぁ風景撮る分には無限に合わせておけば大体合うのでよし。
朝の海
さて、シンガポール。
ホテルが海の近く「マリンパレード」と言う通りにあったこともあり、初日の朝は海岸で日の出を見に行くことにしました。
シンガポールの南の沖には、常に大型の船が数多く浮かんでいて、なんでしょうね。漁でもしているのか、開発的なもの(埋め立てとか?)をしているのか。
まぁ詳しいことはわかりませんが、常に遠くに船があって不思議な景観を作っていました。
iso50と言ってもちょっとアンダー目になってしまったものは、見ての通りフィルムだねぇ、と言う感じで暗部にフェードかけたようなザラッとした感じですね。色も被ってるし。
と言ってもお店でレタッチが施されているでしょうから、実際焼いてみたらどうなるのかも気になるところです。
目測と言っても、まぁ少し絞ればある程度ピントは合わせられますし、普段から目測である程度合わせる→ファインダーで調整、みたいなことをしていると結構できちゃったりします。
またfp使いとしての裏技としては、CINEモードにおいてフォーカス位置が何メートルか表示してくれる、と言う親切機能があります。それみて合わせれば絶対大丈夫ですね。
さて雲から太陽が顔を見せてくれました。
ちなみにシンガポールの気温は何度だったか、とにかく僕らはずっと半袖でした。あったかいことはいいことだ。
寒いとメンタルにダメージが入る場合もありますからね。気温大事。
朝の海岸に徐々に人が集まってきました。
朝一の南の島、新鮮な空気と光に包まれて、こんな感じでヨガっぽいことをする人や、みんなで体操をしてるマダムたち、わんこの散歩に自転車と、みんなアクティブです。
植物がやっぱり日本の感じと違うというか。
まぁ気候が年中暖かいでしょうから、そういうこともあってぼーっと眺める印象もまた全然違うもので。
行ったの2月ですからね。
最近徐々に春を感じる日も増えてきましたが、日本全然冬でしたからね、2月。
というわけでとっても素敵な朝を過ごしまして、朝食へGO。
カヤトースト
朝食は定番?カヤトーストです。
カヤとはなんぞや、という話なんですがジャム的なやつで、ココナッツミルクたっぷりなアジアンな甘味のやつです。
トーストにカヤをたっぷり塗りまして、そこに温泉卵&醤油をつけて食べる、みたいな感じっぽい。
シンガポールのソウルフードとのことなんですが、これがまた甘味としょっぱみが絶妙でとっても美味しい。
温泉卵を作るのが面倒という点を除けば、マジでたまに食べたい朝ごはんです。別に朝でなくてもOK。
腹拵えを済ませまして、市街地へと足を運びます。
この日はとっても天気が良くって、乾いた風なのも相まってとても気持ちよく過ごせたような気がします。
iso50ですからね。晴天は大歓迎です。
シャドウのフェードっぽい色被りを抑えたければもう少し明るく撮ったほうがよかったんだろうな~とか思います。
データだけならまぁ、実はお店が味付けしてるんじゃね…となるのですが、銀塩プリントしてもらった分についても近い色味だったんですよね。
果たして直焼きなのか、はたまたデジタル銀塩プリントか…
デジタルはインクジェットしか経験がないので、銀塩も出してみたいところです。長持ちしそうだし、湿気にも強そうだし。
シンガポールは多国籍都市だけあって、市街地にはナントカタウンがあります。
・チャイナタウン
・リトルインディア
・アラブストリート
の三つだったでしょうか。
個人的に良かったのはアラブストリートですかね。
特徴的な絨毯とか、ランプのお店があって目を引きました。
チャイナタウンの小さなお店が集まったでっかい、暗い建物も良かったです。
ノートPCの罠
最近サイバーパンクのアニメを3周目見てしまったんですが、それのせいでゲームもしたくなってきてたまりません。
とはいえPS4は動作が不安、PS5はコスパいいけど稼働率が低そうで心配、PCはそれなりのコストが…という感じで二の足を踏んでます。
まぁでもPCは何だかんだ欲しいかなぁ…という気持ちも。
M1 Macbook Air、一年以上前からお世話になっていますが今のところ、スペック面ではほぼ不満なしで、逆によくこのコストパフォーマンスを実現してくれてるな..頑張ってるな..Love..って感じで。
しかしながら、最初にケチったストレージが512GB。はい。これがよくなかった。
システムデータで200GB以上あることも相まって、もうね、本当に辛い。
動画とか写真のデータ量もバカにできない、というか512GBって本当にそれ考えるとありえないくらい小さいんですね。
外部ストレージに20TBくらいあるものの、やはりノートブックは小さく完結するから魅力的なのであって。
はい。次はケチらないと心に決めています。
とりあえずそんな感じで、今回はここまでに。
書き始めてから日数が空くとどうも脱線するかぶつ切りにするか以外の選択肢がなくなってしまうので、いや~できる人すごいなぁと感心します。
ローライ、本当ポケットサイズなのにいい感じ、というとてもグッドなカメラです。それでいて意外に値段的にも、安いやつは安いので、是非是非。
それではまた。