Nikon Z8
FUPC(一社学生写真部連盟)&ニコンさんとの取り組みでしばらく借りているZ8。
明日には返送しないといけないので、フレッシュな気持ちのうちに書き上げてしまいましょう。
ちなみにfupcとは、名前の通り学生の写真部連盟で、企業さんと一緒にイベントやってみよう〜とか、学生間の交流しちゃおう〜、という団体です。
結構活発に素敵な取り組みをしていると思います。
写真、映像関係企業の方はぜひチェックを…学生の方も是非是非。
今回のイベントについて
今回のイベントは毎年12月恒例、Zシリーズ開発者交流会というモノです。
学生は2週間前後、Zシリーズを貸していただき、当日、開発者の皆さんとお話ししたり、質問したり、こんなことってできないですか〜〜みたいな意見交換があったり…というイベント。
僕は今年で4回目の参加…あぁ、大学生活が終わる…しみじみ。という気持ちに。…5回目は避けたいですね。いくとしてもOBとしてがいい。
今回のイベント記事はこちらです。
1回生の時はZ7IIに50mm f1.2を
2回生の時はZ7IIに50mm f1.8を
3回生の時はZfに40mmと85mm1.8を…
律儀にnote書いてたおかげですぐ見つかりました。こちらもぜひ。
今回、ボディはZ8を。
レンズは改めて、1回生ぶりの50mm f1.2を借りました。
ついでに、9月の合宿もZ8借りてまして、その時は24-70と70-200を。
ありがたい限りです。
自己紹介
というところで一転、何者が書いた感想文だ?という前提として、軽めに自己紹介的なものを
僕はカメラが好き、写真映像が好きすぎる以外は普通の大学4年生です。
基本スナップを常に撮ってて、何を思ったのか例のローンでM10-Pを使っています。返済は卒業後の僕がもやし生活を頑張る予定です。
加えて、最近宮下さんからSL2-Sを受け継ぎました。
スナップ以外だと、友達や知人にポートレートを撮らせてもらったりもしています。スナップはどちらかというと記録な側面が強いですが、人撮りは一緒に作る感覚も味わえる場合もあって楽しいです。
それ以外の撮影だと、運と縁に恵まれて、2年生の時から個人事業主的な活動もしています。
チームでは最近だと京都のアート周りの撮影(KYOTOGRAPHIEやACKなど)、企業のwebサイトに使うような撮影をさせてもらっています。
https://www.omron.com/jp/ja/technology/forpheus/
カメラはGH5,6,7に、最近はA7RVやEmber S5Kというスロー特化のピーキーな子を使っています。動画がメインだと思います。
個人では始めた頃からお世話になっている繋がりから輪が広がり、イベントの記録であったり、LPに使うような写真,動画を撮影させてもらっています。
なんか年を追うごとに少しずつではあるけれど、質が良くできている気がして嬉しい。古いもの見ると萎えるけど、同時に成長も多少は実感します。
少し前はEC、SNS向けにちょっとした物撮りとかもさせてもらってました。あまから手帖という美味しそうな雑誌に載ってる号もあったりします。嬉しい。
名刺、ポートフォリオを早く作れと思いながら卒業間近に。やらねば。→副業禁止とのことで、ここまできたらもう作らない方向性を頑張りたい(?)
個人での撮影はS5IIxとSIGMAのレンズ中心に使っています。以前はS5を。
レンズは28-70が一番多いです。他は借りたりしてます。
それとフィルムも好きで!写真にハマったのは、フィルムがきっかけですね。高校3年生の終わり頃でした。
最初のマイカメラはnikomatです。
これまた運と縁に恵まれて、hasselblad 500CとかM6 TTLも2年前から使ってます。いいカメラです。手焼きもしてます。カラープリント楽しい。
いつか暗室付きの家か部屋を構築するのが夢です。
なかなか長いカメラ自己紹介ですが、そんな男子大学生がNikon Z8を使った感想です。
ファーストインプレッション
でかい!重い!でも手に馴染む…
+AF/レスポンスが圧倒的…!
以上です。
普段軽量なフィルムカメラやM10, SLを使うにしてもパナの50mm f1.8という、これまた軽量レンズやMレンズを使っています。お気に入りレンズはエルマー。なんと100g代です。
そんな甘えた環境の中、2kgちょいのカタマリが到着するってワケ。
やはりカメラマンに求められるのは筋肉なのですね…
という冗談はさておき、やはり重く、何より大きいです。望遠レンズか?
しかしながら、さすがはニコンのグリップ。中指一本で見事な引っ掛かり。重いけどしっかりホールドできるボディの大きさは、僕には結構嬉しいポイントでした。
そして圧倒的なAF速度+精度に、遅延を一切感じさせないレスポンスの良さ。これは使えば使うほどにクセになってしまいそうです…詳しくは後述ということで。
質感
M10やSL、Tなど、なんやかんやライカ信者っぽくなってしまっていますが、それはやっぱり大好きな機械式のフィルムカメラ的な金属感を求めて。
どれもフィルム機に負けず劣らずな質感で、触って楽しい系なカメラであることは間違い無いです。
昨年Zfを借りた時は、やはり趣味よりなカメラであることもあって、もう1段階くらい質感いいと嬉しいな…と思ったりしていました。ボトムプレート付ければ完璧という感じ。
Z8はそもそもゴリゴリ業務機という感じで、そこら辺をそもそも期待していないのもあって質感に対する感動は特にありません。もちろん合成感は圧倒的…!
ちなみにZ9は全マグですが、Z8は軽量化への配慮か、帝人製の樹脂系炭素繊維な新素材を使ってます。ハイテク。
真冬でヒヤッとしないのは…いいかもしれません。個人的にはテクスチャがサラサラっとしていてすごく好きです。
もちろん耐衝撃性はマグネシウムと同等とのこと。すごいぜ。
もちろんボタンはしっかりと押下感のあるストロークが確保されていて、辺なグラつきはもちろん一切なし、ついでに暗いシチュエーションでの撮影で助かる、ボタンのイルミネーション機能なんかもあります。
S1とかもあったりするこれ、地味〜〜〜〜〜に助かることもありそうですよね。
レンズに関してはさすがSライン、金属製でヒヤヒヤです。
デザイン
Z9を踏襲した仕事人って感じです。かっこいい。
10ピンのシンクロターミナルまでついちゃって、いかにもな風貌です。
Z9からかなりZシリーズの雰囲気、イメチェンしてきましたよね。僕はなんだかんだ見慣れてきたせいか、前の感じもすごく好きだったりします。
Z9以降の感じは、主張控えめだったファインダーブロックがどっしりと構えた感じになり、それがマウントの周りに繋がるような形状になりました。
この辺の感じがすごくSL3と雰囲気似ていて、並べてみたい感じあります。
他の多くのフルサイズミラーレスと比べて高さが結構あるのも、個人的には好み。なんといってもガチ機種ですからね。
S1、Z8はデカめフルサイズミラーレス筆頭ですが、なんといっても持ちやすい!
小型軽量is正義、ということももちろんありますが、大きいとホールディングがいい感じなのも事実。
そして、Z8は大きいだけじゃない。優しいんです。
Zfの時はデザイン重視という感じで切り立っていた右手の腹部分。
意外と刺さって痛かった…
ここが、Z8ではいい具合ラウンドしてくれています。アツい!
これのおかげで重量級な50mm f1.2やら70-200やらがついても無問題!でした。
デザイン面はほんとそんな感じでしょうか。あ、肩液晶がZ7IIと比べ大型化していて、一列情報量が増えましたね。7IIの時はミニマルで可愛いな…と思ってましたが、このサイズ感になるともう全てを見通せます、私。みたいな気分になってきます。つまり見やすいです。
レンズのデザイン、というか偏愛。レンズに液晶画面ついてるの、カッコよく無いですか?????マジで。
特別めちゃくちゃ便利〜!というのを感じることはなかなか無いのですが()、かっこいいです。これ。
起動時には『NIKKOR』とか出ちゃって。そういうの大すこ。
そしてフォーカス位置の表示だったり、F値の表示だったりしてくれます。
実はSONYのBatisシリーズも同様の液晶小窓がついていたりしますがちょいカメラに対してモダンデザインすぎる…というところで、やっぱデザイン好きなのはZレンズ。無駄な情報が0なのがすごく好きです。
(まあ国産で一番好きデザインはやっぱSIGMA…)
操作性
ボディサイズのちょうど良さも相まってさすが〜〜〜の一言です。
特に!デフォで右手にプレビューボタンのがとっても嬉しい。しかも再生のレスポンスが爆速で気持ちいい…!
Zfはフィルム風な感じの露出制御がウリ、って感じでしたが、Z8はもうみんな慣れたっしょ?という操作性。はい、特にいうことがないくらい非常に馴染みます。やっぱ普通に結果主義のミラーレスカメラはこうでなくちゃ。
ちなみにダイヤルはラバー的な質感になっていて、すごく引っかかりがいい。趣味的な面で言うと金属製のダイヤル大好きですが、やっぱここは操作性が第一。考えを凝らした上での部材選択なんだろうなぁ。
撮影中に頻繁に触るボタンは右に、あんまり触らない(モード、ドライブ、削除、ダイヤルロックetc…)は左に、と、プロの皆さんが迷わず、最速で操作できることに集中した形態。
まあ素人な僕も「操作しやす〜!」とそれを享受できるわけです、やったね。
あとは1回生の頃Z7借りた時も言ってたんですが、動画の切り替えレバーがいい場所にあるのが僕はとっても好きです。ほんとシームレス。
今回動画は何撮ったかな、と思えば、まあたまたまタイミングが合ったイベントの記録撮影なので、残念ながら動画は出せないのですが、やはりそういう両方とって〜!というシチュエーションだと、写真と動画がどちらも高次元で両立できて、何より切り替えがシームレスなZ8やら、SL2-Sの良さが光ります。S5もレバーとかワンボタンで切り替えできたらなぁ。ダイヤルクルクルも別に誤差程度の時間なものの、知ってしまうと贅沢したくなるのが人の性。
チルト液晶ですよ、しかも縦も。
神。
やっぱりチルト。チルトはなんぼあってもいいですからね。
しかもなんと縦にも対応。
初デジタルカメラがX-T3だった僕にとって、縦チルトはエモさを感じないわけにはいきません。嬉しい。
ただ友達が今働いている会社のZ9が、チルト使いすぎて、フレキの接触不良になったのか画面がもうすごい映り方になったり、真っ暗になったり…みたいなことはあるみたいで、どのカメラにも起こりうることですが、フレキェェ…って感じです。まあ使用環境の問題かもしれない。
メニュー
なんか今回妙に迷いました。なんでだろう、毎年かりてるのに…
おそらく仕事が今年、大学生活で一番多くて、しかも特にこの秋がめちゃくちゃ忙しかったのもあり、LUMIXのメニューを嫌というほど見たせい….
ついでにSLを今年買って、SL2-Sのメニューの良さに感動し…みたいないろんな刺激があったからでしょうか。適当なコメント。
もうちょい掘ると、Z8,かなり設定項目が細かく、大量にあります。使いまくっていればそうしたものも全部目を通せていて、痒いところに手が届く。みたいな感じだと思います。ナイスポイントが、めちゃくちゃ滑らかにタッチ対応してること。スイ〜〜〜といけます。気持ちいい。
今回なんとなく2週間で慣れなかったのは、パナは慣れてて迷わない。SL2-Sは動画と写真でメニューそのものが変わるので迷いにくい、という環境下に久々にZが来たからってのはありそうです。
画質
高画素気持ちいい…
と、やっぱ大きいプリントをするのには高画素っていいよなぁ、と8月の展示で大きめのものにチャレンジした際に、画素数が足りない事件があって思いました。高画素is Power。
画質がいい!!!というか、普段の条件と全く違うのもデカそうです。
・2400万画素機しか持ってない
・普段基本MFレンズしか使わない
・普段オールドレンズばっかり
・フリンジはお友達
というところで、
・約4500万画素
・超優秀なAF,トラッキングでガチピン量産
・流石にZレンズの方が圧倒的に良いコントラスト、諧調、解像感
・フリンジが、無!!!!!
みたいな感じで、色々の相乗効果ですごくよく感じました。
こうした解像感すげー!みたいな感想はZfを借りた時にも感じていたみたい。Zさすが。
しかも今回借りたのが50 1.2とか、70-200とか、Zレンズの中でも本気な感じの子達だったこともありそうです。
作例
というわけで作例。北海道美瑛での合宿で撮ったものと、今回の交流会で撮ったものです。
やっぱりZ8にSラインレンズ、とかいう普段の自分からは考えられない、純粋に表現のための、結果のためのツールみたいなものを持つと、身が引き締まるというか、「いいの撮りたい!」という気持ちになりました。
という点で、もっと頑張って撮りたかった…という少し寂しさ、あります。
Z 70-200mm f2.8 S
さて70-200 in 北海道。やはり広大なフィールドなので、みたいものが遠すぎる!は寂しいと思い、望遠を借りました。写りに関してはもう流石という他ないです。すごいなぁ。
Z 50mm f1.2 S
今回、ちょうどタイミング的にクソ忙しくてガッツリ撮りまくる、ということはできませんでした…が、頑張って撮った。はず。
おわりに
ということで、Z8でした。
やっぱりいろんなカメラを使うのは、僕は結構好きです。
やはり気持ちの面というか、もちろん身体もそうなのですが、機材を通してやりたいことを考えるというか、やりたいことに合わせて機材を選ぶというか、全部を網羅していないからこそ、そういうのが楽しいこともあります。
例えば今回みたいにZ8とか借りたら、もっと気合の入った写真撮りたい!(撮ってないけど)という気持ちになりますし、逆にコンデジなら飲み会とりたいなぁ、みたいな。
何はともあれ、今回も楽しい日々でした。
今回も、ニコンさんと企画をしてくれたFUPCの幹事に多大なる感謝を…………
それではまた!明後日は卒論提出です。卒業させてくれよな。
追記
無事提出しました!やったー
youtubeでも今回のnoteを原稿に、ほぼ同じことを話していますが投稿しています。
こちらはラジオ的な感じに楽しんでいただければと思っているので、気になった方はぜひご覧ください〜〜〜