恐怖の深夜勤~乳児院編~
乳児院には、夜勤がある。
準夜勤(17時~1時)
深夜勤(1時~9時)
準夜勤は18時~20時が恐怖の時間だが
深夜勤の恐怖の時間は20時から始まる。
寝かしつけである。
子育てママにはわかってもらえるだろうか。
1歳~3歳になる前の、寝る前にミルクのいらない子どもたちの
寝かしつけの恐怖を・・・
それも1人2人ではない。
10人~14人の子どもたちを各自のお布団にゴロンさせるところから
勝負は始める。
いや、お布団を敷くときから始まっている。
大人は1人。
準夜勤の先生は掃除に入るため寝かしつけには入らない。
入ったとしても、2~3人寝かしつけてくれたら掃除に行ってします。
乳児院で夜勤をし始めたときは、毎回運動会が始まったのかというくらい
子どもたちが走り回り、布団に横になることも難しかった。
ベテランの先生からも叱られた。
50歳手前で、正直走り回る子どもたちを収集できない自分に嫌気がさして
夜勤の日は憂鬱で、恐怖でしかなかった。
悩んでいる暇がないくらい、すぐに夜勤はやってくる。
先輩方にアドバイスをもらいながら、布団の配置、寝かしつける順番、寝かしつけするときの各々のくせなどをメモし実践しながら、気が付けば寝かしつけが楽しく思えるまでに成長していた。
あの時の経験で、保育園、療育、ベビーシッター、どこに行っても寝かしつけで苦労することはない。
嫌なことがあると、すぐに仕事を辞める私が頑張れたのは、
自分の為になる苦労だと、何となくわかっていたからなのかもしれない。