同人誌「太陽の王子ホルスの大冒険」
「太陽の王子ホルスの大冒険」は1980年代前半に広島大学の学生が発刊していたフィルムブックです。その内容は東映動画の高畑勲監督作品「太陽の王子ホルスの大冒険」を場面ごとにそのまま書き出し、セリフやBGM、効果音等の演出をその下に書くというものでした。恐ろしいその執念はまだビデオ発売もされていない時代に多分左右のカットされているテレビ放送版の録画ビデオやロマンアルバムを参考にしつつ何度も上映会に参加してはカメラで撮影して収集したものをもとにモノクロ印刷でも映えるように全てのシーンを模写してスクリーントーンを貼って再現したものでした。しかも初期はコピー誌で、「アホな広大生がロクに授業をノートに取らず、試験時期にアホみたいにコピー取りやがるからコピー機の性能が落ちる」とかの愚痴が巻末に書かれていました。この同人誌が全部発刊できたかどうか私は知りません。私が最後に入手した号は「そうそう村長は村長。そしてその次はこの私」というシーンまででしたから。これは全部1980年代前半にフタバ図書八丁堀店にて購入したA5サイズのコピー誌でした。フタバ図書八丁堀店は、1980年代前半の同人誌を取り扱っている頃には、日本アニメーションのセル画も販売していましたね。「未来少年コナン」の背景付きセル画とかも売っていたのを憶えています。それを購入した広島城北高校のSさんは1981年の文化祭でそれらを展示していましたが、未来少年コナンのセル画を7割盗まれてしまいました。背景付きは全部です。あれは気の毒だった。