真昼の異動
「真昼の異動」は1997年の近畿大学工学部の某サークル有志(私の友人グループだけど実名については大学名までで氏名についてはイニシャルでも黒歴史封印命令が出ている。実際、平成に出した自主映画紹介同人誌でも名前は伏せた)が作ったビデオ映画です。ストーリーは工学部のロボット研究室の講師の田中が市役所に新妻と婚姻届を出したところから始まります。幸せの絶頂にいる田中。そんな田中のもとに研究室の同僚がかつて田中が論文不正を告発して左遷された佐藤が研究室長として復職することを告げます。しかもその異動着任は午後1時とのことで、その際に研究室員は全員出席することが告げられます。周囲の親しい同僚たちも余所余所しくなり新妻もかつての恋人だった佐藤が戻ってくると聞いて心穏やかではない様子。追い詰められた田中は・・
これは言うまでも無く西部劇の傑作「真昼の決闘」のパロディです。カット割りとかも「真昼の決闘」からのいただき場面が結構あります。オチをばらしてしまえば佐藤は反省し人格者となって研究成果も出しての復職で田中と普通に和解して終わります。ただ新妻が妖しげな表情を見せ・・の「THE END?」な終わりを迎えます。これもビデオ時代だからこそ安易にこれ作ろうで作ったんだと思います。フジテレビのドラマみたいな場面も結構あるので、そういったものも目指したんでしょう。大学の人事異動がいきなり発表されることはまず無いし、そこはパロディ前提でのフィクションでしょうね。「振り向けば奴がいる」か「白い巨塔」やりたかったんだねえなシーンも結構ある。