私の恋した南軍将校
1982年に広島城北高校文化祭で視聴。紙芝居を8ミリフィルムで撮影して多少アニメーションシーンもある絵物語に仕上げたものです。
坂本九が、NHKの「こども博物館」でやった「九ちゃんの立体紙芝居(テレビ紙芝居?立体講談?だったかも)モンテクリスト伯(岩窟王)」及び「九ちゃんの立体紙芝居レ・ミゼラブル(ああ無情)」を参考にしています(NHKは司馬遼太郎原作の「項羽と劉邦」でも同じ紙芝居方式の作品を制作しました。主役の劉邦は石坂浩二でした)。
基本的に紙芝居で、部分部分で秒3コマ程度のカクカクもいいところのコマ落しのリミテッドアニメで動く場面があります。口パクすらありませんが、ここぞという時は口や目が動く場面も多少あります。戦闘シーンとかは一枚画を引いたり揺らしたりで表現する昭和のロボットアニメでよくあった手法。切り絵を貼り付けての部分は「猫目小僧」あたりも参考にしているのでしょう。火事のシーンは紙芝居の絵そのものを燃やしちゃう。
セリフは紙芝居講談調で男役も女役も全部一人が演じています。先に全編セリフ収録し効果音やBGM付けたものにコマ数を合わせているのでしょう。
ストーリーはアメリカ南北戦争時代に、記憶を失って行き倒れになってた青年を山に戦争を避けて隠棲していた少女が保護し介護する中で親しくなっていき、少女は青年に恋心抱くまでになるも、実は青年は南軍の情報将校で、記憶喪失も嘘で南軍のために諜報活動を行っていて、その結果、かつて少女の実家があり、知り合いも多く住んでいた故郷の町は南軍に襲われ焼き払われることになります。青年は南軍の軍服に着替え南軍将校であることを明かして少女に一緒に南軍に合流するよう誘うも、故郷を襲われた少女に拒絶され一人去り、残った少女は青年への復讐を誓い北軍に志願します。二人が再会するのは、南北戦争の関ヶ原ゲティスバーグの戦いでした。
という悲劇もので、広島城北高校イラスト研究会の1980年度卒業生が制作したものを文化祭ごとに再上映していたもの。
ストーリーはオリジナルなのか?小説か何か原作があったのか?それとも南北戦争の実話だったのかも不明。南北戦争で女性がライフル持って参戦は無いだろうからフィクションか?詳細は全く不明です。
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