ABCC
「ABCC」は1995年に視聴したスライド方式の作品をビデオ撮影した告発映画です。ABCCとは原爆傷害調査委員会(Atomic Bomb Casualty Commission)のことで頭文字を取ってABCCとなります。
被爆者の証言をもとにした紙芝居と写真を用いたスライドでその非人道性を告発していく形式になっています。アール・レイノズル博士の広島原爆被曝児童の成長及び発育の調査という名目で、広島の被爆女子児童生徒を、3年間で延べ4800人裸に剥いて写真撮影し、身長、体重、生殖器周辺の発毛、生殖器の発育、月経記録を3年にわたって記録したことを特に告発しています。他にも拉致しての血液採取や火葬場での臓器強奪等の悪行が告発されているスライド作品をビデオ化したのが当作品です。サンフランシスコ講和条約で主権回復してからも火葬場で密かに臓器摘出をしたり被爆者援護法による医療費無料化も、都合よく被爆者のデータを集めるための方策だったのではとこの作品の監督は推察しています。