4WD車はコストを上乗せしてまで購入する価値があるのか?大雪の中通勤に使った感想。【CZ4A・ランサーエボリューション10】
私の住む地域は一応雪国に分類されるため、毎年必ず冬タイヤに履き替えている。今シーズンは今に至るまではほとんど積雪がなかったのだが、2月に入り「最強寒波」とやらが襲来し、一気に路面状況が悪化している。普段の朝の通勤時間は45分ほどだが、昨日は100分ほどかかったので腹いせにしたためてみようと思う。
通勤時間が普段の倍以上かかったのは、もちろん私のランサー君のせいではない。2WDの軽四などがふらふらトロトロと2車線を塞いでいたせいだ。これは私の持論なのだが、こっちがコストを上乗せして悪路対策を行った車種選択をしているというのに、なぜコストを支払ってない者たちに足を引っ張られなければならないのか。あまりはっきりモノ申すとすぐに反論をされる世の中なのであるが、四駆乗りの方たちなら共感していただけるところはあると思う。
さて、ランサー君の駆動方式はフルタイム4WDであり、燃費や車重、上乗せされたコストと引き換えに路面走破性を手に入れている。ラリーに使われることを想定したシステムだけに、悪路は得意ということになっている(運転手の技量はさておき)。
四駆、四駆というが、車に興味のない方たちはなにが優れているのか?といまいちハッキリわからないこともあるかと思うので、簡単に話をさせていただきたい。ちなみに誰も聞いてないのに勝手に長話を始めるのは老害である。
雪国における四駆の一番のメリットは、やはりスタック(立往生)しづらいということだろう。前輪駆動・後輪駆動だと、駆動輪が空転してしまうと車がその場でもがくだけになってしまい、前にも後ろにも進めなくなってしまい詰んでしまう。四駆だと前後の車輪がともに回るため、前に進もうとする力が非常に強い(単純に倍である)。四輪とも空転するという絶望的状況にならない限り、詰み状態になることはない。
また、前に進む力が強いということはアイスバーンなどでも発進しやすく、また轍などに足を取られづらい。圧雪でデコボコになってしまった路面でもしっかりと直進できる。
以前は前輪駆動に乗っていたため、いつハマるかわからないという緊張感とずっと戦いながら通勤していたのだが、四駆だととにかくスタックしづらいので安心感は相当なものだ。ランサー君にはSNOWモードなるものもあるので、うまく電子制御がいろいろ調整してくれているのだろう。細かいことはよくわからない。
軽四だと、4WDにすると価格差がプラス10数万円くらいなのだが、家族を乗せることなどを考えた場合には積雪地域だとオススメしたいところだ。
もちろん過信は禁物で、デメリットもある。前述した二輪駆動と比較した場合の燃費悪化、コスト増に加え、「車重が増える=止まりづらくなる」ということは無視できない。また、直進安定性があるということはスピードが乗りがちになり前の車の急ブレーキに間に合わず衝突したり壁に突撃したりということもあり得る。車の性能を過信せず、あくまでも安全性が高いことに安心しながら安全運転を心掛けたいところだ。
ちなみに今日はたまたま授業が入ってなかったので有給を取らせてもらった。いくら悪路走破性が高い車とはいえ、通勤しなくていいのであればしないほうを選択したい。有給休暇を取って、家の周りの雪かきと英作文の添削をしようとおもう(なぜ有給で仕事をするのか)。とりあえず、有給を取りやすい職場になったのは大変ありがたいことだ。