舞台出演者主役レベルの人たちと一緒にいて分かったこと。
20代前半のころ、僕は初舞台から3本連続舞台出演をする経験をしました。
出演が決まる度に約2ヶ月間、毎日のように舞台キャストの人たちと稽古し、一緒に過ごす日々が始まりました。
1.一緒にいる人にこだわる
舞台稽古をやっている中で、稽古の休憩中や、稽古後のごはん、誰と一緒にいようか考えるようになりました。
ほとんどの人が顔合わせで初対面で、学校で例えると新しい学校に入学した時の1年生のクラスのようなものです。
何も考えていないと、なんとなく自分と似たようなレベルの人と一緒にいてしまう。
でもせっかくオーディションに受かって掴んだチャンスなのに、今まで通りの行動をしていても、僕の人生は何も変わらない。
せっかくならこのキャストの中で、主役レベルの人と一緒にいようと思い、行動に移しました。
2.人間的な魅力
主役クラスの人と一緒にいて分かったことは、ユーモアで面白い人が多いこと。
一緒にファミレスでごはんを食べているだけなのに、笑いが耐えません。
些細なことも、面白がる能力に長けています。
いざ稽古になると、思わず見とれてしまうくらいの演技力と集中力を発揮します。
稽古中じゃない時間も一緒にいることで、少年のような遊び心を持ち合わせているからこそ、演技力の幅が広いことが分かりました。
ただし、良い面を知ることもできれば、そうじゃない面も知ることになりました。
3.将来設計
ずっと一緒にいる中で、思い切った質問を投げてみました。
「みなさんはこれから先俳優として、どう活動していこうと考えているんですか?」
僕はそれぞれ明確な回答が返ってくると、期待していました。
しかし、僕が質問した途端空気が止まり、返ってきた回答は期待していたものではありませんでした。
「まさひろは真面目だね」
「先のことは分からないよね」
このようなふわっとした回答が返ってきて、話は流されてしまいました。
4.その後
舞台終了後、主役だった共演者の一人が、俳優を辞めたことを知りました。
僕にとっては憧れのような存在の人だったので、何で辞めるのか追求しに行きました。
もう決めたことだから、お前は頑張れ。
その人は辞めた理由について、断固として教えてくれませんでした。
この出来事と、ファミレスで将来の話をした時に一瞬生まれた思い空気感から、主役クラスの人たちもみんな先が見えない中で俳優活動をしていることを察しました。
5.まとめ
トップの人たちと一緒にいて、みなさんの考えを知ったことで、僕はなんとなくこの環境を脱出しなければという危機感を感じました。
そのことに気づきながらも、舞台共演者以外に頼れる人脈はなく、突破口が見つかりませんでした。
俳優活動を初めて4年目のとき、僕は完全に迷走しながらも、目の前にあることをこなすことでいっぱいっぱいでした。
続きはまた次回お話します。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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